EOS20Dのファインダーは倍率0.9倍のペンタプリズムである。
私はDMC-L10用のマグニファイアを流用しているから、ファインダー倍率は実質約1.08倍。
ファインダーが小さいのが苦手な私には具合がよい。
惜しむらくは、スクリーンが素通しに近く、大体ピントがあっていることはわかるが
ピントが来ているという確信を得られない。
俗にピントの山が見えない、ともいう。
※この投稿は、改造を推奨するものではなく、また、この記事のとおりに作業して各種部品等を破損しても、主は一切の責を負いません。
そこで、自己責任、メーカー保証が受けられなくなる前提で、EOS 40D、50D、60D用のEf-sスクリーン(全面マット)を買ってきて取り付けた。
EOS20Dは、プリズム側から液晶スクリーン、真鍮スペーサー、フレネルレンズときて、これらを係止する押さえ金具が配される。
作業はそれほど難しくなく、スクリーンの周囲の出っ張りの形状が合わないためこれらをすべて切り取り、
ほぼ長方形に整形して、純正のフレネルレンズと交換した。
ポイントは、長辺側の片側がコンマ数ミリ短い(つまり微妙に台形になっている)のだが、この若干短い長辺をボディの背面側に近くなるよう
配することである。
これによって、スクリーンの山がずれた(AFジャスピンでもファインダー上は少し遠くにピントが来ているように見える)ので、
真鍮スペーサーを除去して再組み立てを行ったところ、スクリーン上とAFピントとが一致した。
肝心の使用感だが、ピント山のピークが悠々と見て取れるため、MFを大変やりやすい。これは快適だ。
露出の暴れもなさそうで、AFも動作するし、インポーズも光る。
フルサイズのスクリーンより小さく当然に劣るが、次善の策としては適していたように思う。
AF機構が壊れたジャンクEFレンズ(EF85mm f1.8、Sigma28-70mmf2.8EX)を手に入れていたので、
MFの改善は必須課題であったが、自己満足的に解決した。
これならEOSをメインに据えてもよいかもしれない。
写真は、CX2で撮った、EOS 20D純正スクリーン+真鍮スペーサー。