ドリン剤

2016-02-07 09:32:03 | 日記

殺虫剤であるアルドリン、ディルドリンおよびエンドリンの農薬製剤をさす。
アルドリンおよびディルドリンは「農薬取締法」の土壌残留性農薬に、またエンドリンは農作物残留性農薬および水質汚濁性農薬に指定(1971年)されているが、いずれも農薬登録は失効している。
3物質とも「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の第一種特定化学物質に指定され、製造・輸入が禁止されている。これら3物質は、環境ホルモンとしての疑いが指摘されており、POPs条約の規制対象物質にも指定されている。

ヘドロ

2016-02-07 09:30:57 | 日記
水底にたまったやわらかい泥で、汚染の進んだものをさすのが一般的。
河川、湖沼、海洋などの水底の表層では、粒子が微細で沈降性が悪く、酸素供給が不充分で腐敗が進み硫化水素臭等の悪臭を発し、陸上から流入する栄養塩過剰の汚濁物を含有する底質汚泥が堆積する場合がある。これらを指して俗にヘドロと呼んでいる。
水中の微量重金属や特定有害物質が水中の懸濁粒子に吸着し、底質に沈殿・蓄積し、魚介類を通じて人体に影響を及ぼす場合、有機物を多量に含み貧酸素状態あるいは有毒ガスを放つ場合、魚介類等の水生生物の生息環境の悪化や異臭魚発生の原因となる場合、過度の堆積により航行船舶等の港湾機能を阻害する場合などさまざまな弊害を生じる。
1970年前後、多数の製紙工場の排水が静岡県田子の浦港に流入し海底に悪臭のする黒色の汚泥が広範囲に堆積したり、熊本県水俣湾ではヘドロがメチル水銀に汚染されたりして問題化し、ヘドロ公害と呼ばれた。
これには排水規制による原因物質の流入の防止、堆積した底泥の浚渫除去、除去した底泥の処分等の総合的な対策が行われてきた。

バイオテクノロジー

2016-02-07 09:25:45 | 日記
生物の持つ機能を人間生活に応用しようとする工業技術のこと。バイオロジー(生物学/biology)とテクノロジー(科学技術/technology)の合成語で、1980年代から使われはじめた。
古くから行われてきた発酵による食品加工から、遺伝子組替技術やクローン技術の医療分野での利用、バイオマスのエネルギー利用まで、幅広い技術と応用が含まれている。
近年では、害虫がつかない農作物品種の育種や、人体への遺伝子治療など、遺伝子工学的技術の新たな分野への応用が盛んになっている。一方で、自然生態系における遺伝資源の保護や社会倫理上の問題など、バイオテクノロジーの応用には課題も多い。
また、主として途上国に産する生物資源を、先進国の多国籍企業などがバイオテクノロジーにより商品化して利益を得ることから、その利益の還元(公平な配分)や技術移転などが生物多様性条約で求められている。