サンゴ礁

2017-08-20 11:12:17 | 日記
主として造礁サンゴや海藻類・海綿類・有孔虫などの造礁生物の死骸が堆積し、海底から海面近くまで突出する石灰岩でできた地形(礁)のこと。
赤道を挟む北緯30度から南緯30度の間にある熱帯・亜熱帯の暖海域に分布する。とくに暖流の卓越する西太平洋、カリブ海、アフリカ東岸、インド洋など各大洋の西部に集中している。地形的な特徴から3つのタイプに分けられる。(1)海岸に直接接して発達する裾礁(fringing reef)、(2)海岸から一定の距離を置いて沖合に発達する保礁(barrier reef)、(3)大洋のただ中に環状に発達する環礁(atoll)。
サンゴ礁上には造礁サンゴや海草・海藻類が生育し、多くの魚類や貝類など海洋生物のすみかとなるため、水産資源上重要であると共に、多様性に富んだその景観は、ダイビングやスノーケリングなどの観光資源としても利用される。

VOC汚染

2017-08-20 11:10:07 | 日記
 常温・常圧で揮発する有機化合物による、主に土壌・地下水や室内空気などの汚染をさす。揮発性有機化合物による汚染ともいう。

 揮発性有機化合物(VOC)は、油脂成分の溶解能や難分解性、不燃性などの特性により、洗浄剤や、塗料・接着剤の溶剤などで広く普及してきた。主な用途は、IC基盤や電子部品の洗浄、金属部品の前処理洗浄、ドライクリーニングなど。

 一方、吸引によって頭痛やめまいの原因になるほか、中核神経や肝臓・腎臓機能障害、発ガン性を示すことが報告されるなど問題化。近年住宅の室内空気汚染の原因としても注目される。また、大気中に放出され、オキシダントやSPMの発生に関与していると考えられている。2004年には大気汚染防止法(1968)の一部改正がなされ、浮游粒子状物質、光化学オキシダント生成の原因となる揮発性有機化合物の排出を抑制して大気汚染を改善するために、排出規制が行なわれることとなった。

遊離炭酸

2017-08-20 11:08:10 | 日記
遊離炭酸は水中に溶けている炭酸ガスのことで、地下水には多く含まれる。20mg/l以下で適度に含まれると水にさわやかな味を与える。
1985年、厚生省生活衛生局水道環境部の「おいしい水研究会」が、「おいしい水」を定義し、質の高い水道水を供給する目標として「快適水質項目」を設定した。1993年から水道法に基づく水質基準を補完する項目の中に、「快適水質項目」が設定され、「おいしい水」を「におい」及び「味」で評価している。
一般に、ミネラル分や炭酸ガスが適度に含まれると水の味をよくする。また、水中の炭酸は舌や胃を刺激し消化液の分泌を促進する効果がある。
遊離炭酸が過剰な場合には、ソーダ水のように舌をピリピリ刺激しすぎてまろやかさを失い、水のおいししさを失い、さらに水道施設に対して腐食等の障害を引起す原因となる。硬度が高い場合はもっと多くても支障がない。
逆に遊離炭酸が少ない場合、湯冷ましのように気が抜けた味となる。この理由は、沸騰の過程で遊離炭酸がすべて失われてしまったためである。