廃食油エステル化燃料

2016-11-10 15:44:00 | 日記
植物性廃食用油の資源化技術のひとつ。不純物除去の前処理をした廃食用油に、10~20%のメタノールと苛性ソーダ(触媒)を加えて混合撹拌し、加熱した後、しばらく静置して脂肪酸のエステル交換反応を促進させる。生成物を分離して、粘性や引火点の低いメチルエステルを得、軽油代替燃料として使う。
反応が簡単で大規模なプラントを必要としないこと、業者や市民による地域の廃食用油回収運動と結びついていることに特徴がある。
生成した再生油は、硫黄酸化物をほとんど含まず、黒煙を1/2~1/3に減少させるため、DPF(粉塵除去装置)の装着の必要がなく、ディーゼルエンジン搭載車両用のクリーン燃料として注目されている。燃費や走行性は軽油とほとんど替らず、混用も可能である。

カルキ臭

2016-11-10 15:41:26 | 日記
水道水における塩素臭のこと。水道は浄水処理した水を配水池、水道管を経て給水末端まで届ける給水システムであり、水道水の衛生(消毒)のために塩素注入が行われている。水道法は給水栓において残留塩素濃度を0.1mg/l以上に保持することを求めているが、この残留塩素濃度が高いと塩素臭を感じる。また、原水にアンモニアがあると、通常の浄水処理では除去されず、注入された塩素と反応してクロラミン(結合残留塩素)を生じて、これもカルキ臭の原因となる。

輻射熱

2016-11-10 15:39:59 | 日記
太陽から地球に届いた日射エネルギーは一部地表で反射されるが、大半は地表面で熱エネルギーに転換されて地表面を温める。これを輻射熱という。

 暖められた地表面は赤外線を宇宙に放出して冷えていくが、放出された赤外線の一部は大気中に存在する様々な気体(温室効果ガス)によって吸収され、地表に向けて再放射されるため地表の平均温度は摂氏15度程度に保たれている。これを温室効果という。

 近年人為的活動によって温室効果ガスの濃度が上がることにより、赤外線の吸収量が増え、地球の平均気温が上昇するという地球温暖化問題を引き起こしている。