合成洗剤

2016-05-19 16:27:22 | 日記
石油を原料とし、工業的に化学合成により生産される界面活性剤を主成分とし、洗浄力を促進する補助剤としてリン酸塩(現在は富栄養化をもたらすため、代替品としてゼオライトを使用)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、蛍光剤、酵素などを混合した洗剤。
やし油等の天然油脂と水酸化ナトリウムでけん化して製造する石けんと、BOD負荷、分解性、環境中の残留性、環境汚染を引き起こす可能性等比較されるが、一長一短があるようである。
最近は合成洗剤と石けんが混合されたものもあるが、全界面活性剤中の石けん以外の界面活性剤が、洗濯用では30%以上、台所用では40%以上のものを合成洗剤の範疇に入れている。また合成洗剤の分解中間生成物の中には、内分泌撹乱物質となる恐れもあり、更なる研究が必要とされている。

フミン質

2016-05-19 16:24:07 | 日記
 フミン質は腐食質ともいい、植物の枯死体が微生物によって分解物された分子量数百から数十万の高分子有機物。褐色のフミン酸、フルボ酸等が含まれる。フミン酸の多くは水道の一般的な浄水処理で除去できるが、フルボ酸は除去できない。水道水の浄水過程で消毒のために添加された塩素がフミン質と化学反応し、有害なトリハロメタンを生成するとされる。

バードストライク

2016-05-19 16:22:30 | 日記
 「バードストライク」は、野鳥が人工物等に衝突して死傷する問題を取り扱う際の用語。高速道路等での自動車との衝突、空港周辺での飛行機エンジンへの吸い込みあるいは建築物の窓ガラスへの衝突などが問題にされてきた。
 近年、地球温暖化対策の一環として、自然エネルギーである風力発電施設の設置が進展することに伴い、風車の回転翼でのバードストライクも注目されるようになった。
 初期の大規模ウインドファームとして設置された米国カリフォルニア州アルタモント峠では、設置場所が猛禽類の生息地と重なり多数のバードストライクが発生した。日本でも、猛禽類等の衝突死が報告されており、渡り鳥や猛禽類により頻繁に利用される環境と風力発電適地との関係の調査、アセスメント等の事前調査や事後モニタリングの必要性が叫ばれている。いずれのケースのバードストライクにおいても、防止策・緩和策の検討にあたっては、野鳥の繁殖・渡り・採餌等の行動や習性等に関する調査研究の充実が望まれる。