キラー海藻

2016-05-08 09:38:58 | 日記
海藻(緑藻)の仲間。イワヅタ類の一種であるイチイヅタの変異型。どんな基質にも生育でき、繁殖力が強く、また、毒性を持つのでこの海藻を食べる動物がいないため、他の海藻を駆逐しつつ急速に生育地を広げる。このため、海産生物の産卵・保育・生息の場である海藻を駆逐し、本来の海域生態系を破壊するので、「キラー海藻」とよばれている。
変異していない本来のイチイヅタは、沖縄以南から太平洋、カリブ海の熱帯・亜熱帯海域のサンゴ礁などに生育する海藻であったが、ヨーロッパの水族館などで飼育されている間に、低水温に耐性を持つとともに強力な繁殖力を持つ株(変異型)になって、水族館や熱帯魚販売店などを通じて広がり、やがて自然界に流失したものと考えられている。
地中海では1984年にわずか1平方mの変異型イチイヅタ群落が発見されたが、船の錨や漁船の網などに付着し分布を拡大したこともあって、2003年には13,000ha以上の分布域となったことが報告されており、北米、豪州でもその分布が確認されている。
日本においては、1992~93年に能登半島沿岸で一時的な繁茂が確認されたが、現在のところ、キラー海藻が定着しているとの報告はない。

太陽光サーチャージ

2016-05-08 09:36:57 | 日記
 太陽光発電の余剰電力買取のため全電気利用者(国民全体)が負担することになった割増料金(サーチャージ)のこと。正式には、「太陽光発電促進付加金」と呼ばれる。
 平成21年11月から開始した太陽光発電の買取に関する新制度への移行により、余剰電力の買取額が従来の24円/kWhから48円/kWhへと引き上げられた。国民全体から薄く広く負担金を徴収することで、倍増した買取金額をまかなうために導入されたもの。太陽光発電システムの設置者が売電による収入を設置コストの回収に充てることで、導入の促進につなげるのがねらい。買取額は設置月から10年間は同額のまま維持されるが、買取価格自体は太陽光発電システムの導入価格の動向などにより毎年見直される。

バイオテクノロジー

2016-05-08 09:33:58 | 日記
生物の持つ機能を人間生活に応用しようとする工業技術のこと。バイオロジー(生物学/biology)とテクノロジー(科学技術/technology)の合成語で、1980年代から使われはじめた。
古くから行われてきた発酵による食品加工から、遺伝子組替技術やクローン技術の医療分野での利用、バイオマスのエネルギー利用まで、幅広い技術と応用が含まれている。
近年では、害虫がつかない農作物品種の育種や、人体への遺伝子治療など、遺伝子工学的技術の新たな分野への応用が盛んになっている。一方で、自然生態系における遺伝資源の保護や社会倫理上の問題など、バイオテクノロジーの応用には課題も多い。