真か嘘かは知らぬ、が、今日のように暑い日だったらしい。
婦人会だか何だか地区の行事に出席した後、余りの暑さに行水していて産気付き、箸にも棒にも掛からぬお坊ちゃまがご誕生あそばしたと聞いた。
それは、両手の指を順に結んで開いて×往復、××年前の今日(8/21)のことだったらしい。
あいつ が逝って直ぐにでも傍にと騒いだことを、「えっ、そんなことあったっけ?」と、臆面もなく誕生日を持ち出すこの厚かましさ。
誕生と言えば、英国の小説家で短篇の名手とされるロアルド・ダール(1916-1990)に、確か 「誕生と破局」という短篇がある。
うろ覚えだが、ある夫婦、子供に恵まれるものの、皆悉く幼いままに亡くしてしまう。
身籠ったものの今度もまた、と心配でならない妻、生まれくる子が健やかに育つよう、悲痛なまでに神に懇願するのだった。
月は満ち無事出産、「元気に育ちますように」と神に感謝の祈り、そして、赤ん坊にアドルフという名前を付けた。
ざっとこんな筋だったが、そのアドルフによってヨーロッパのみならず世界が分断、余りにも多くの命が奪われ、傷ついた。
そのナチス、欧米で再び首をもたげて久しいが、近くも米国で、KKKやネオナチなどの白人至上主義団体と反対派が衝突した。
大統領のトランプはこれら団体を擁護、米国社会を分断、政権の亀裂を深くした、と世論が喧(かまびす)しい。
世界で一番タフで冷静であらねばならぬ者がこの体たらく、北朝鮮の三代目など、こんな連中に核のボタンを任せていいのかと、「血圧が上がるよ」との声も構わず老爺は慷慨。
てなことで今日で××歳、嬉しいという年齢では勿論ないが、面映ゆくも母に 「さして人様に迷惑も掛けずにここまで・・・」と掌を合わせられるのが、孝行と言えば孝行かな。
ところで、この日の誕生日の花は、偶(たま)さか酔狂 の好きな 「ジニア」つまり 「百日草」、花言葉のひとつが “ 絆 ” だって。
例によって埒もない<三題噺>の一席、おあとがよろしいようで、テンテンテケテケテン ⇐ 出囃子(笑)
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1363