パピとママ映画のblog

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虹色デイズ★★★

2018年07月12日 | アクション映画ーナ行

仲良し男子高校生4人組の友情と恋を描いた水野美波の同名少女コミックスを佐野玲於、中川大志、高杉真宙、横浜流星の主演で実写映画化した青春ストーリー。共演は吉川愛、恒松祐里、堀田真由、坂東希。監督は「荒川アンダー ザ ブリッジ」「大人ドロップ」の飯塚健。

あらすじ:ピュアで元気な愛されキャラのなっちゃん、チャラくて女好きなまっつん、物静かで超マイペースな秀才つよぽん、いつも笑顔だけど実はドSな恵ちゃんは、いつも一緒につるんでいる親友同士。4人はにぎやかで楽しい高校生活を送っていたが、恋に奥手ななっちゃんが同級生の杏奈に片思いしたことから、彼らの日常に変化が起こりはじめる。

<感想>別冊マーガレットで12年から17年まで連載されていた、水野美波原作の同名少女コミックスで、全15巻の単行本は累計発行部数300万部を突破しているそうです。少女漫画ではあるものの、主人公は男子高校生という斬新な設定であり、男子の本音が分かちゃうとして人気を集めたものです。

なっちゃんの佐野玲於、まっつんの中川大志、つよぽんの高杉真宙、恵ちゃんの横浜流星の4人は、いつも一緒にバカなことをする仲良しの高校2年生。同級生の杏奈(吉川愛)に片思い中のなっちゃんは、奥手すぎて中々連絡先を交換できずに悩んでいる。モテモテのまっつんは、杏奈の親友で男嫌いのまり(恒松祐里)に惹かれ始める。

唯一、彼女がいるつよぽんだが、地元の大学を進学するつもりでいる彼女のゆきりん(堀田真由)と、志望校(早稲田の法学部)が違うことに密かに思い悩んでいる。それぞれが問題を抱えつつも楽しい日々を送りながら、3年生になった彼らだが、ある時、恵ちゃんもついに自分の想いをみんなにぶつけてしまうのだが。高校最後の思い出になる文化祭でそれぞれ4人がとった行動とは?・・・。

青春っていいなぁ~、中学から女子高だったので、男子との付き合いには校則が厳しくてダメ厳禁でした。だからっていう訳でもないが、こういう青春ものに憧れがあります。17歳の高校生を演じた佐野玲於、中川大志、高杉真宙、横浜流星の4人の俳優たち、なんとも魅力的な人たちばかりで共演している。それに、女子も純粋で可愛いし、それぞれの友情や恋模様、進学の悩みなど、何気ない高校生活の日常を、心の機微を、丁寧に描いている青春映画だった。

冒頭部分の男子4人のプールへ、服を着たまま飛び込むシーンなど、これは普通はあり得ないことで、映画だから許されること。それと、恋人同士のファーストキスですね、これは高校生だから、2人とも初心で唇とくっつけ合うことから始まるので、本当に観ていてうぃうぃしい限りでしたね。そして、夏樹も杏奈とのキスシーンでは、夏樹が熱を出してしまい杏奈の腕に倒れ込む。その時のキスというか、触れただけなので、夏樹は覚えてなかった。女性の方はしっかりと覚えていたのに、その後につれないそぶりの夏樹にがっかりですね。

なっちゃんの佐野玲於が片思いの同級生の杏奈(吉川愛)が乗っている電車を自転車で追いかける。泥水の中へ自転車から転げてハマってしまうところ。ずぶ濡れになりながら学校へ行くと、杏奈が花柄のタオルハンカチを貸してくれる。大事にしまって、それを返しに行く時にでもメールの交換をしようと考えていたのに、邪魔をするまりっぺの障害に断念する。

夏休みの滝籐賢一先生の補習授業での4人組と女子たち。滝籐賢一のかなり濃いキャラは、極辛スパイスとして効いていてよろしい。

そして、夏祭りのシーンは栃木県の足利織姫神社でのロケ。鳥居から境内までは229段の階段があり、階段を上り切るとそこには、チョコバナナや、串焼き、焼きトウモロコシ、かき氷など本物の屋台が並んでおり、美味しそうな匂いが漂ってくる。

そして、縁日を楽しむ浴衣姿の100位のエキストラが境内を埋め尽くしていた。佐野ら4人のテンションは高く、中の良さが伺える。この縁日のシーンでは、なっちゃんこと夏樹(佐野)と、彼が片思い中の杏奈(吉川愛)との恋がどう動いていくかを中心に、親友の杏奈のことが好きすぎて夏樹のことを邪魔だと思っているまりっぺ。

そんな彼女に惹かれつつあるモテ男のまっつんこと松永(中川)、ラブラブカップルのつよぽんこと剛(高杉)と、ゆきりんこと幸子(堀田真由)、みんなを温かく見守るけれど、どこか寂しそうな恵ちゃんこと恵一(横浜)。

賑やかな風景の中に、キャラクターそれぞれの気持ちの変化が映し出される。みんながみんな、恋に揺れ、恋に悩んでいる。まさに青春の1ページのようなシーンでもあり、気づくと彼らと一緒に青春を追体験しているような、感覚にさえなってくるから不思議ですね。ドキドキと懐かしさが共存している空間でした。

自分が抱いている気持ちが恋なのかどうか、はっきりしなかった杏奈が、つよぽんとゆきりんのカップルに刺激されて、夏樹の気持ちに向き合おうと一歩前進するシーン、文化祭独特のドキドキ感もリアルで、そして素晴らしく息のあった4人の掛け合い、10代の青春を目にした瞬間でした。

男子高校生のもやもやとした感じの青春映画がテーマになっていた。映画は大きく分けて2種類あり、追体験してもらうか、知らない世界を見せるかで決まる。高校生が主人公の青春映画は、絶対的に追体験であって、観客が高校時代を思い出すような、映画の中の彼らと一緒に高校生活を追体験できるような、そんな空気感を目指していて最高に良かったです。

 

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