パピとママ映画のblog

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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム ★★★★★

2012年03月13日 | アクション映画ーサ行
ロバート・ダウニー・Jr(「アイアンマン」)とジュード・ロウ(「コンテイジョン」)共演のヒット作「シャーロック・ホームズ」の続編。ホームズが最大のライバル、モリアーティ教授の陰謀に立ち向かう。主演2人はそのままに、「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のノオミ・ラパスが共演。監督は前作に続きガイ・リッチー。

あらすじ:オーストリア皇太子が遺体で発見されるという事件が発生。天才的な頭脳を持つ名探偵ホームズは、皇太子が殺害されたと推理。ホームズの前に立ちはだかるのは、モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)。この事件は首謀者モリアーティ教授によって画策された、より大きな犯罪のパズルの一つにすぎなかったのだ。
事件の捜査を進めるホームズは、鍵を握るジプシーの占い師シム(ノオミ・ラパス)に出会う。ホームズ、ワトソン、シムの3人はイギリス、フランス、ドイツ、そしてスイスへと次々に大陸を横断して捜査を進めるが、次第に危険度を増してゆく。
しかも、常にホームズたちの一歩先を行くモリアーティ。彼の策略が成功してしまえば、歴史の流れを変えてしまうほどの死と破壊の渦巻く世界になってしまうのだ。果たしてホームズたちは、いかにしてモリアーティ教授の陰謀に立ち向かうのか……?(作品資料より)

<感想>戦いのスケールが倍増している、だから主演の二人も名人芸の域に達しています。08年の前作が全世界で5億ドルの大ヒット。誰もが知っている名探偵のイメージをガラリと変え、痛快アクション映画となっている。今回のベースになっているのはコナン・ドイル原作「最後の事件」、最も危険キャラとして登場した天才犯罪者モリアーティ教授。
ホームズとの“知恵比べ”が超スリリングに展開していく。ヨーロッパ各地を舞台に、アクションも前作を上回るほどのスケール。ホテルの大爆発に列車が折れ曲がるスペクタル。男の意地をかけた肉弾戦など、・・・と興奮シーンが満載である。

今回はどんな謎も解き明かし、どんな犯罪者も打ち負かしてきたホームズにとっても、最大の宿敵がいた。それが今回登場するモリアーティ教授。前作でもその存在感をトラリと見せつけたが、世界規模の犯罪と、ホームズをも上回る知能で、本気の挑戦状をたたきつけてきたのだ。
犯罪の黒幕とはいえ、実際に自分で手を下していないモリアーティに対し、ホームズは必死に証拠を掴もうとする。しかし、モリアーティは何枚も上手でホームズの捜査を先回りし、かく乱していく。モリアーティが元ボクシングチャンピオンということもあり、ホームズも得意のボクシング技を全編で炸裂。
そして、クライマックスのスイスのホテルでの二人のチェスシーンでは、相手の脳内をイメージしながらの、両者のガチバトルは迫力と緊迫感も相まって満点の出来です。
ヨーロッパ各地で謎の爆破事件が発生し、次々と犠牲者が出る中、ホームズは旧知のアイリーンが事件に絡んでいると思い、彼女を尾行する。アイリーンはオークション会場で、医師に小包を渡すが、その小包が爆発。ホームズの目の前で医師は命を落としてしまう。

ホームズは事件の黒幕がモリアーティ教授だと推理して、結婚を控えた相棒のワトソンも巻き込んで本格的な捜査を始めることに。そんな時にアイリーンがモリアーティの策略で毒殺されてしまう。本当にちょいのシーンでのレイチェル・マクアダムス。
こともあろうか、モリアーティはワトソンの命も狙うとホームズを脅迫してきた。これまで最強のコンビだった二人が、ワトソンの結婚を機会に危険な仕事から足を洗うことを決意するのだが、新婚旅行へ向かったワトソン夫妻にモリアーティの手下が襲い、ホームズの闘争心にも火がつくのです。

この列車のシーンでのホームズの女装姿が実に滑稽ですから、その他にもモリアーティ教授の大学でも、中国人やホテルでのボーイ、ハゲカツラにメガネや髭など、こちらの予想もしない姿に変身しているシーンがたくさん出てきます。そのテクはアッパレ!
それに重要なサブキャラとして、ホームズの兄であるイギリス政府高官の、マイクロフトの動向にも注目ですよ。「魔笛」(06)などのスティーブン・フライが演じています。

今回のヒロインにはスウェーデン版「ミレニアム」シリーズで活躍したノオミ・パラスが、ジプシーの占い師としてミステリアスなムードを漂わせ、格闘技も鮮やかに披露し活躍しています。ノオミさん、次作品は、リドリー・スコット監督の「プロメテウス」で、ハリウッドでの活躍も期待できそうですね。
ホームズって乗馬が苦手なの?・・・ワトソンとノオミは馬に乗って大活躍なのに、何故かホームズはポニーでのんびりと、まるでウサギとカメのようなシーンに笑わせられる。だが、ホームズの知的能力はいつもの短時間で推理をめぐらすホームズ脳内イメージ・シミレーション、それを映像化した“ホームズ・ビジョン”も随所に出てきますよ。

それは過去の作品からも分かるように、常識にとらわれない演出が持ち味のガイ・リッチー監督。ドイツの林でのアクション・シーンでは、スローモーションや、過剰にズームアップした銃や銃弾を駆使して、まるで「マトリックス」状態の映像撮影、前作以上の大胆で過激なアクション映像を見せつけてくれるのも嬉しい。
ラストの滝つぼに落ちたホームズとモリアーティ、二人の運命の種明かしが謎のままで終わって欲しかったのに、・・・これは演出のミスですよね。
名コンビを演じる2人のユーモラスな掛け合いから、コンビ解消の危機も迎えるホームズ&ワトソンのやりとりも、演じる二人の名人芸で大いに笑い、さらなるシリーズ化を切望したくなるほど、あらゆる点でレベルアップしていて面白くなっているのは間違いありませんね。
2012年劇場鑑賞作品・・・8a href="http://blog.with2.net/link.php?1426107:1122" title="映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ">映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ 



9 コメント

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Unknown (けん)
2012-03-14 14:33:11
TBさせていただきました。
またよろしくです♪
保護色に大笑い (風子)
2012-03-15 10:57:00
>二人の運命の種明かしが謎のままで終わって欲しかったのに

続編を作れるようにとの事では。

原作も読者の強い要望により、ホームズ復活してますから。(爆)
こんばんは (ジョニータピア)
2012-03-15 21:04:39
いつも面白そうな映画紹介ありがとうございます(^○^)

突然ですいませんが良ければ相互リンクお願いしたいです!

サイト名:ジョニー・タピア Cinemas ~たぴあの映画レビューと子育て
http://tapia.cocolog-nifty.com/blog/です!

こちらには、リンク作りました。もし良ければよろしくお願いします<(_ _)>
滝壺 (KGR)
2012-03-17 11:54:09
小説では、復活版で実は落ちてなかったけど暫く行方不明だったとしたようですが、映画としては次作で「実は」をやるよりここでネタバラしをしておいた方がいいと考えたんでしょう。

ただ、酸素吸入器にとどめておくか、「?」までやるかは議論が分かれると思います。
まあ、冒頭であの変装をやっちゃったんで、あそこまで見せないともったいないことはもったいない。
あのシーンはスティーブ・マーティン版の「ピンクパンサー」を思い出しました。
ロバではなく (KGR)
2012-03-17 12:00:16
ポニーだった気がします。

シーンのキャプチャー

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/7a/05dea27b699a91f3b32dde4458884389.jpg

ちょっとボケてますが、ポニーでしょう
けんさんへ (パピのママ)
2012-03-25 18:48:57
TBありがとうございます。
これからも宜しくお願いします。
風子さんへ (パピのママ)
2012-03-25 18:51:51
冒頭での事務所がジャングルになっていて、保護色のシャツ着てましたね。
あれが伏線となって、最後にイスの保護色で復活ということでした。
ともかく、続編は決定でしょう!(^^)!
ジョニータピアさんへ (パピのママ)
2012-03-25 18:53:34
ブックマークへのリンクの件承知しました。
livedoorの方へもコメントありがとう!
そちらも、リンクOKしました。
今後とも宜しくです!(^^)!
KGRさんへ (パピのママ)
2012-03-25 19:01:21
いつもコメント感謝です。
livedoorの方のコメントの返事も遅くなって、すみません。
そうですよね、私もBBCの「シャーロック~」を何回も見ているので、確か滝つぼには二人で落ちた事は落ちたのですが、シャーロックは滝の途中で助かったような気がしました。
でも、直ぐには事務所には戻らず、変装して近くには現れ、事件が発生して変装して再登場したように思いました。
TV版とは違いますね。それでも、続編が楽しみです。
ロバじゃなくてポニーでしたね、訂正しておきましたです。