パピとママ映画のblog

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キセキ ーあの日のソビトー ★★★★

2017年02月18日 | アクション映画ーカ行
異色の4人組音楽グループGReeeeNの代表曲「キセキ」誕生秘話を映画化した青春ドラマ。GReeeeNのプロデュースを手掛けてきたJINとその弟であるリーダーHIDEの青春期のエピソードを基に、兄弟が家族や仲間との衝突を経験しながら、音楽を志し突き進む姿を描く。JINとHIDEには、『ピース オブ ケイク』などで幾度も共演している松坂桃李と菅田将暉。『そして父になる』などの助監督を務めた兼重淳がメガホンを取り、脚本を『黄泉がえり』などの斉藤ひろしが担当する。
あらすじ:厳格な父の反対を押し切って音楽の道に進んだジン(松坂桃李)だったが、なかなか思うようにいかない。あるとき、父の期待に応え歯科医を目指していた弟のヒデ(菅田将暉)と仲間に音楽の才能があることに気付き、彼らに自分の夢を託す。そして、歯科医を目指しつつ音楽も諦めたくないということを父に言い出せない兄弟は、顔を出さずにCDデビューしようと考える。

<感想>歯科医とミュージシャンの二足のわらじを履く異色の4人組GReeeeN。彼らの代表曲「キセキ」の誕生エピソードと、その裏にある兄弟と家族の絆を、松坂桃李と菅田将暉の共演で描いている。監督は「そして父になる」などで助監督を務めた兼重淳。医者で厳格で亭主関白な父親に逆らって音楽の道に進むのだが、挫折をしてしまった兄のジン。一方では、父親の期待に応えようとして一浪をして歯科大学を受験した弟のヒデ。兄と違ってナイーブな心と母親想いの好青年を菅田将暉が演じている。

兄のジンには松坂桃李が、いくら音楽が好きでも冒頭からヘビメタのガンガンとうるさい音を聞かされてはたまらない。それに、レコード会社のプロデユーサーが言う様に、今時ヘビメタは流行らないのに、本人はその煩すぎる音楽で一花咲かせようと頑張っている。

だが、やはり売れないし食えないしで、CD一つ作れるわけでもなく、ただ毎日のようにライブでガンガンとがなって歌っているのだ。父親に音楽の道を進むと言う兄のジンに対して、ジンのことを殴る蹴るの挙句に日本刀振り回すのには驚いたわ。そして、出て行けの一言。

その点では、弟のヒデが父親の願い通りに医者になって親孝行をして、その合間に音楽をすると言うのだが、やはり片手間に音楽は無理で、ヒデは大学1年生の時に落第をしてしまう。やはり両立は無理なのか?・・・しかし、同じ歯科大学のバンド仲間は、学業と音楽を両立しているのだ。

そのヒデのバンドの曲を聞いて、ヒデたちの奏でる音楽に才能を感じた兄のジンは、自分の夢を彼らに託すことにするのだ。しかし、弟のヒデは1年留年してしまい、そのことで父親に怒鳴られ一時音楽を止める決心をする。

そのことで、兄のジンは自分の抱いていた夢が弟のヒデのバンドで叶うと思っていたのに、ヒデに対して怒り狂う兄のジンなのだ。それでも、弟のヒデは本当にいいやつであり、兄貴のことを想いまたバンドをやることにする。

それで、兄のジンが父親に頭を下げてヒデに音楽をやらせてくれと頼み込むも、ダメだとばかりにぶっ飛ばされる。音楽でめしが食っていけるのか、音楽は人のためになるのか、と昔気質の頑固親父は言う。医者が一番だと。それで、父親に知られるのを避けるために、顔出しなしのデビューを試みるのである。

CDショップの店員役の忽那汐里ちゃん、それに両親には、麻生祐未、小林薫が扮しており、ヒデがCDショップに通い“海援隊”のCDを買う場面で、忽那汐里ちゃんが絶対にヒデと恋仲になると思ったよ。

父親も病院で、心臓手術を受ける女子高生の心の支えが、音楽だと言うこと。そこで、ヘッドホーンをして聞いていたのが、息子ヒデのバンドでGReeeeNなのだ。それに、誰もが思い通りの人生を送れるわけではないと思う。でも、GReeeeNのように、二足のワラジを履いて両方とも成立させて、成功させている人たちもいるのだ。かなりの努力は必要ですが、好きなものを二つも叶えることが出来るのは生易しいことではないと思うから。これはGReeeeNという音楽グループのデビューまでの物語であり、実話なんです。素直にはいり込めるとても素敵な曲でした。帰りにCDショップでGReeeeNの「キセキ」を買って帰ることにしました。

2017年劇場鑑賞作品・・・36
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