最近のニュースを見ていると

なんか、イラッとする、ことが増えている、気がする。

他人事にばかり、目が行く。

海の向うは、あっちもこっちもそっちも、騒がしい。
偉い人を選ぶ選挙とやらも、なんか、気持ちが「毒づきたい」気分にひっぱられてしまう。
暴言を吐くのを聞くと、うっかり「え？こんくらい、言ってもいいの？」と、思いそうになる。
泣いて謝った人が、夜食に、やたら手のかかる豪華なものを注文して、食べた、と聞くと、「なんだよ・・・」と、情けない。

じゃぁ、国内なら？と眺めても。
ゲームしながら運転して事故を起こしたなんて聞くと、腹が立つ。
単独事故で、発火したからと車外に出たら、後続車に轢かれて亡くなったと聞くと、恐ろしさに身震いする。
あんなこと、こんなこと、が目白押しで、もう、どれがなにやら、だけど、恐怖心ばかりが募ってしまう。


そろそろ、冬季欝の季節なのかもしれないなぁ、と、ぼんやり思う。


気持ちの芯が、しゃんとしていない時期には、悪いものは遠ざけたほうがいい。


やさしい近所の知り合いとかと、なんでもないことをしゃべりあって、うふふうふふと笑って過ごす、のがいいよね。
大きな自然に囲まれて、ゆったり浸るのも、いいよね。
大きな街に出向いて、ウィンドウショッピングで目を和ませる、のも、いいよね。

楽しいことを数えながら、歩こう。


朝。
弱いながらも、日差しが出たので、カーテンを大きく開けようと窓に寄ったら、真鱈（パン）ちゃんが、駆けつけてくる。
少しまえに名前を代えたんだが、どっちでも反応するので、あたし自身がこんがらかるほど、両方呼んでる。
あたしと一緒に、ソファの背に立ち上がってカーテンに手を添えて。手伝ってるつもり、なんだろう。
ありがとね、と声をかけながら見たら、しっかりあたしを見上げてる、その目が、好奇心でキラキラしてる。
ただ、抱っこは嫌いなんだよね。残念。しばらく「すま猫」やってたせいなんだろうね、と、そこはあきらめる。
この兄弟のいいところは、誰もパソコンのケーブル類をかじらない、ところだ。
今までの子らは、みんな、齧ってちぎったものだったが、この子らに限っては、今までに誰一人として、断線させた子は居ない。
素晴らしい、と、ひとり、悦に入る。

はちさん、おしめを勝手に外して、足元でくるくる、してた。
汚れてなかったので、もう一回しっかり履かせて、放流。

戻ってパソコンを開く。
膝では、猫が健やかな寝息をたてている。少し前まで、庭猫だった、クロさん。見るからに老いました。
そっとなでると、眠っているのに、喉を鳴らす。めんこい。


至福、とは、あんがい、目の前に無数に転がっている、ものなのかもしれない。