今朝方(日本時間)、サッカーアジアカップ決勝戦が終わった。
最終的に日本が優勝できたものの、
決して「ずば抜けた強さで他国を圧倒」してつかんだ優勝ではないと思う。
一次リーグでは、格下の国を相手に、
「先制されてからの、逆転勝利」が多かった。
さらに準決勝では宿敵韓国を相手に延長戦へもつれ込み、
交代で入った細貝のゴールで一度はリードしながらも、
延長後半終了間際に、同点に追いつかれて、
PK戦の末、辛くも勝利をつかんだ。
今朝方の決勝戦ではオーストラリアを相手に、
これまた延長戦へ突入し、
延長後半にピッチに立った李のボレーシュートで得点し、
そのまま逃げ切った。
下の写真にもあるし、試合終了後のシーンでも観られたが、
日本の勝利に貢献しながらも、決勝のピッチに立つことができなかった
松井大輔や香川真司のユニフォームを手にして喜び合う選手達が印象的だった。
イタリア人の大ザッケローニ監督は、ホテルの朝食会場で、
各テーブルを歩き回り、控え組の選手1人ひとりに、
「困ったことはないか? ベンチスタートが続くけど、必ず出番が来るから。
困ったことがあったら、いつでも相談においで」。
と声を掛けていたそうだ。
試合後の会見でザッケローニ監督が口にする
「ピッチに立っている選手と、ベンチスタートの選手、
試合に出られない選手の一体感。」
も、こういうところから生まれてきたのだろう。
よく「監督の采配が当たった」という言い方をするが、
今大会では「オレはお前を信じてるぞ」の言葉とともに
ピッチに送り込まれた選手達が、
実力通りの力を発揮しただけなのかもしれない。
2年後にはを「コンフェデレーションズカップ」が待っているし、
ブラジルワールドカップの予選も始まっている。
幸先のいいスタートが切れた。