うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

書評 ~ ダライ・ラマ法王に池上彰さんと 「生きる意味」について考えてみよう

2011年08月22日 | 書評
この週末は涼しかった・・・。

 誰もいないプールが秋を感じさせます。


今週の書評です。


今週のチョイスは こちら




~ダライ・ラマ法王に池上彰さんと 「生きる意味」について考えてみよう~


ダライ・ラマ14世が、日本の大学生からのさまざまな質問に答える【講演会】を本にまとめたもの。

ダライ・ラマ14世と言えばチベット仏教の最高指導者。

中国はチベットを独立国家として認めていない。
法王本人もインドでの亡命政府に暮らしながら、チベットの独立や世界平和を訴えかけている。

ご存知のとおり「対話による和平」を訴え続け、ノーベル平和賞も受賞。
(ただし中国政府からは「悪魔」と呼ばれている)


私自身 ダライラマ法王やチベット仏教についてよく知らなかったので
とても興味深く読み進めることが出来た。

「生きる意味」や「幸せ」、「苦しみ」といった質問への返答は
ただありきたりのもので終わってしまいそうなものなのだが、何とも言えない「大きさ」が感じられるのはさすが・・・。


50もの質問に答えているので、すべてを紹介出来ないけれど
一つとても印象に残ったものをご紹介。


Q. 格差や環境破壊など悪い報道ばかり聞こえてくる。
  世界はこれから悪化していくだけなのか~。


A. 20世紀には人類は多くの苦難を受けながらも、私たちは成熟してきたと思う。
  20世紀後半になり、物質的な価値だけでは満たされないこと、つまり心の平和がいかに重要かということを感じ始めた。

  ~中略~

  こうして全体的にみると、私たち人間が成熟し、現実をしっかり見据えるようになってきたことがわかる。
  だからこそ、世界はこれからどんどん良くなっていくと私は思っている~。

震災や円高、株安などで 先が見えないムードに【どんより】包まれている日本。

グローバルな目線で、将来を見据えて、
一人一人がこんなビジョンを持っていくことが大切なのだと実感させられました。


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