うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

書評 ~ 「論語」 現代語訳

2012年03月20日 | 書評
  目黒川

大分暖かくなってきました。
あと2週間もすれば桜が川辺を彩ります。


今週の書評です。

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現代語訳 「論語」   斉藤孝 訳

  


「論語」とは、孔子を中心とする孔子一門の「言行録」。
孔子が書いたものではなく、孔子の弟子、その弟子の弟子が書いたものとされています。

孔子はいまから約2500年前の人物だから、「聖書」と並ぶ書物といっても過言ではないか・・・。


実際に「論語」から影響を受けた日本人は数多い。

もっとも有名なところでいうと「徳川家康」。
家康はこの論語を基準に政治を行い、徳川幕府を作ったといわれ、
徳川幕府が260年続いたのも、この論語の精神によるところが大きいと言われている。


全体を通して「学ぶことの大切さ」が説かれています。
「学び続けることによって、人生が形成される」


それは学問だけではなく、道徳、礼儀、広い意味での「人間としての在り方」です。
非常に高尚で、大切なことを説いています。


読んだ感想としては

・日本人が大切にする感覚 (努力、礼儀、謙虚さ、道徳、勤勉さ)が 孔子の考え方に近いことがわかる。
 日本の歴史上のかなりの人物がこの「論語」から影響を受けてきたのでしょう・・・。

そして

・実は孔子は「俺は!俺は!!」の人だった。のではないか・・・。

 「自分くらいスゴイ人物になると・・・」的な発言が結構見られます。
 うーん、やはり後世に名を残すくらいの偉人は、多少エラそうなところが必要なのでしょう。


・「○○○な人はダメだ!」
 人物や行動に対する全否定も多く見られます。

 ちょっと私には合わない感覚ですね・・・
 孔子にダメ出しするのもすごいことですが・・・ スイマセン。


「数千年前の書物」の現代語訳というだけあって、少々読みにくいのはご愛嬌でしょう。
5年後くらいにまた読んでみようかと思います。


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