うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

こころの美しさ

2011年03月23日 | 日記
震災を東北地方を襲った日から2週間近くが経ったが
毎日のように流れる避難所からの映像を見ていて感心してしまうことがある。

それは、テレビのインタビューに答える避難所の方々のコメントの多くが
『有難い』という【感謝のことば】であるということだ。

「苦しみ」ではなく「感謝」の気持ちなのである。

「私たちのために食事を提供していただき、本当にありがたい・・・」
なかには涙をうかべて答える方さえいる。



東北の方々、特に高齢の方の「こころの美しさ」に心から敬意を表します。


海外で被災者の冷静かつ穏やかな行動が賞賛されているそうだ。
これも東北の方々ならではなのだと思う。


それに比べて我々はどうだろうか・・・。

食品の買い占めに、東京の都心でガソリンスタンドに並ぶ人々(こんな時でもクルマ使わなきゃだめかなぁ)。
今日にいたっては「乳児」に限っての水の使用制限だったにも関わらず
一瞬で店頭からミネラルウォーターが消えた。

東京に暮らす人々のモラルとはこんなものか。
被災者の方々に対して恥ずかしい限りだと思います。




まだ、がんばれないよ

2011年03月19日 | 日記
プロ野球の開幕時期をめぐって、主催者側と選手会側が対立している。
「プロ野球を通して、被災者を勇気づける」というのが主催者側の言い分だ。


また、海外の日本人サッカー選手がインタビューに対して
「サッカーを通して被災した人を勇気づけたい」というコメントを残している。


さらに、いろんな所で【がんばろう、日本】という文字を目にする。



ちょっと待ってほしい。
まだあの悲劇から【わずか一週間】だ。

犠牲者もどんどん増え続けているし、すべてを失い、絶望を感じながら避難所での生活を送る人々がいる。
また福島第一原発では日ごとに緊張感が増し、多くの周辺住民が恐怖にさらされているのである。



もう少し現地の状況をリアルにイメージしてほしいなと思う。

こういうコメントは今の状況を乗り越えた次のステップにならないと
被災者やその家族を傷つけるだけだと思います。



まだ「がんばれないよ・・・」 みんなは。










「品格」 そして 「温度差」

2011年03月17日 | 日記
昨夜テレビをつけたら 某民放局からタレントの笑い声が聞こえてきた。

「ギャハハー」

なんとバラエティー番組を放映しているのである。
目を疑った・・・・。

おそらく震災前の収録であろう。
出演者に悪気はない。

しかしこのような状況で、こんな番組を放映してしまうTV局
そして芸能界の品格とはいかがなものか。




そして今日オフィスの中でこんな会話が聞こえてきた。

「お前、目が真っ赤。放射能浴びすぎじゃねーの?」
「やばすぎー」


もう怒りを抑えるので精一杯でした・・・。


日本人のモラルってここまで落ちてしまったのか。
ものすごく悲しい気持ちになりました。



今、現地では救援物資が必要であると大きく報道されています。
でも同じくらい大切なのが「頑張ってください」「応援しています」という【こころ】だと思うのです。

現地の方々の苦しみに「思い」を寄せてください。
心の中でよいから「応援してほしい」と思います。

きっとその思いは現地の方にも届くと思うし
苦しんでいる方々は心強く感じられると思います。

無事

2011年03月14日 | 日記
今日の日中、心配していた知人の方と連絡が取れた。

息子の通っていた小学校の友達のご家族だ。
家族全員無事だという。
本当に優しい方たちで、よそから来た僕たち一家に本当に優しく接して頂いていた。

しかし家は津波に流されてしまったという。
海岸線から比較的内陸に入った場所だったが駄目だった。
彼の家から海に向かった一帯のエリアは、全てなくなってしまったのだそうだ。

津波は本当に巨大だったようで海岸の防砂林の上から襲ってきたという。
イメージが出来ない。
とにかく心が痛い。

そんな悲劇の中、消防団員として丸二日間、遺体の収容作業に尽力された。

もし自分が同じ立場だったらそんなことが出来るのだろうか。
状況を知るのが怖くて電話すらできなかった自分を恥ずかしく思う。

今日からは原子力発電所の件もあり、内陸部の親戚の家に身を寄せるという。
とにかく今日はゆっくり休んでください・・・本当に本当にお疲れ様でした。



首都圏は今日から計画停電に入りました。

報道を見ているとさまざまな「不満の声」が聞こえてきますが
僕は地震発生からわずか3日目での東京電力のこの対応はスピードがあると思います。
さまざまな解析をし、全面停電を回避しただけでもすごいと思うのです。

これは被災地の方に協力できる「最低ラインの協力」だと思います。
わずか300キロ離れた場所で、全て失った方々が沢山いるという事実をしっかりイメージしてほしいと思います。

被災した方々の心にしっかり心を寄せる。
同じ国に住む僕たちが、まずやらなくてはいけないのはこのことなのではないでしょうか。



地震

2011年03月14日 | 日記
今回の大地震と大津波で半年前まで住んでいた南相馬市も甚大な被害を受けました。
幸いなことに妻の実家は高台のエリアにあり、家族も家も無事でした。

ただし、沿岸部の集落は壊滅的な状態になっているようです。

現在南相馬市の半分近くが発電所事故の避難エリアに指定されていることもあり
市の被害状況がほとんど報道されていません。

毎日のように見ていた町がどのような状況にあるのか、本当に心配です。
親しくしていただいた方々が無事避難してくれていることを願うばかりです。


原子力発電所が極度の緊張状態にあります。
エンジニアの方々は命を懸けた事故回避作業を行っておられると思います。
不眠不休の作業が続くと思いますが、頑張ってください。

ただ祈ることしかできませんが、これ以上の悲劇が起きませんように。