Mars&Jupiter

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ボフスラフ・マルティヌーの「ギリシア受難劇」H.372を聴きながら、自由が丘から渋谷まで歩く

2011-05-05 11:39:07 | ボフスラフ・マルティヌーの作品
昨日は少しでも長い距離を歩こうと思い、家を出た。
しかし、出た時間が11時半を過ぎたので渋谷までは歩けないと思い、
まずは、西谷駅に11時47分頃着いたのでそこから環状2号線に出て、
暑い日差しの中、ひたすら綱島街道を目指して歩いていった。
新横浜に着いたのが12時48分くらいだったのでこの調子で行けるかと思い、
綱島街道に入り、大倉山から日吉まで歩いたが、
ここでこのままでは渋谷に午後4時は間に合わないと判断した。
そこで14時8分に日吉駅に着いたのでここから電車に乗った。
14時23分に自由が丘に着いたので、ここで降りて渋谷まで歩く。
経験上1時間半くらいなので、ぎりぎりの時間である。
渋谷のbarquinho(バルキーニョ)までたどり着かないとと焦る。

途中聴いたのは、マルティヌーのオペラである。
「ギリシア受難劇」H.372は、1954年から1957年にかけて作曲され、
これが第1稿であるが、このあと1958年から1959年にかけて改訂され、
これが第2稿となっており、4幕もののオペラにまとめられている。
1961年6月9日チューリヒの国立劇場で初演され、
チェコでの初演は1962年3月3日ブルノ国立劇場だったようだ。
ギリシア人の作家ニコス・カザンザキスの小説で、
「キリストは再び十字架に掛けられる」という作品をテキストに使っている。
聴いたCDは第2稿によるもので英語の歌唱によるものである。
あらすじは、トルコ人の略奪から村を逃れて山村の広場に来た難民を、
村人たちは関わりを持つことに恐れて受け入れを拒否する。
おりしもこの村では毎年、復活祭に受難劇を上演していた。
翌年の受難劇のキリスト役にはマノリオスが選ばれたが、
ギリシア人難民を受け入れようとしないグリゴリス司祭ら長老を批判し、
ユダ役の男パナイトによって殺されるという内容のものだ。
今回聴いたCDは、ジョン・ミッチンソン、フィリップ・ジョル、
ジェフリー・ロートン、ジョン・ハリスのテノール、
ヘレン・フィールドのソプラノ、キャサリン・サボリのメゾ・ソプラノ、
ジョン・トムリンソン、ジェフリー・モーゼス、デヴィド・グウィンのバス他、
キューン児童合唱団(合唱指揮はイジー・フヴァラ)、
チェコ・フィルハーモニー合唱団(合唱指揮はヨセフ・ヴェセルカ)、
サー・チャールズ・マッケラス指揮、
ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
今回はそのうちの第1幕と第2幕について触れる。

第1幕は、コラール風の音楽がユニゾンで演奏され、
鐘の音が鳴り響き、明るい旋律が流れ、コーラスが入る。
グレゴリス司祭が復活祭について触れて歌う。
主要登場人物が現れ、ユダ役にパナイトが選ばれ、
彼は「俺がユダだって?いやだ、いやだ、絶対に」という。
そしてキリスト役にはマノリオスが選ばれたことを、
グレゴリス司祭がマノリオスに伝えると彼はその役に自分は値しないという。
そうしてそこにギリシア人の難民がやってきて、
主よわれらを救いたまえと歌い続ける。
その受け入れをめぐる山村の人々の混乱を音楽は表現している。
グレゴリス司祭らにフォティスとマノリオスが難民の状況を訴えるが、
それをなかなか聞き入れないので、フォティスは山に難民を導く。
最後はおだやかな音楽で平和な感じで終わる。

第2幕は軽快な音楽で始まり、舞台はヤンナコスの小さな家の外となる。
ヤンナコスの歌に続き、カテリーナが歌い、二人のやりとりが続く。
そしてラダスが現れ、二人の対話が続き、それが終わると2場に移り、
舞台は春の村で、カテリーナにマノリオスが私を忘れてくれという。
悲しいことをいうマノリオスにカテリーナはなぜというが答えない。
3場になってフォティスが導く難民を門へと導く。
ヤンナコスもその門から入るが、そのあと両者のやりとりが続く。
最後はヤンナコスの歌が消え入るように流れ、おだやかに終わる。

さて、「ギリシア受難劇」を聴き、渋谷のbarquinho(バルキーニョ)には、
15時55分くらいに着いたので本当にぎりぎりであった。
ここで4時からライブを聴き、白ワインを飲んで、
最後にウィスキーのマッカラン12年ものを飲む。
帰りは自由が丘で下車し、スペイサイドウェイに寄る。
ついつい色んなものを食べながら、ウィスキーを飲んだ。
特に印象に残ったのは、マッカランのグランレゼルバと
シグナトリーアンチルのボウモアで、ホッグスヘッドの1994年ヴィンテージ。
どちらも個性的で、ウィスキー好きにはたまらない。
といっているうちにこの二日間で飲みすぎたなあ。

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