Mars&Jupiter

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レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの弦楽四重奏曲第2番ニ短調を聴きながら、二俣川から西谷まで歩く

2008-09-02 06:42:10 | ヴォーン・ウィリアムズの作品
昨日は二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1872年生まれのヴォーン・ウィリアムズの作品。
初めて聴くことになるが今回弦楽四重奏曲第2番ニ短調を聴いてみた。
第二次世界大戦中の1942年から44年の間に作曲された作品で、
「ジーンの誕生日に彼女のために」というような題がついている。
ジーンという女性はジーン・スチュワートのことで、
当時メンゲス弦楽四重奏団のヴィオラ奏者として活躍していた。
だからということもあって、この弦楽四重奏曲には、
ヴィオラ奏者が活躍する場面が用意されており、
そういう点からみるとユニークな作品である。

第1楽章前奏曲(アレグロ・アパッシオナート)は、
深く思いつめたような、しかしある部分情熱的な主題を中心に
真摯な彼のまさしく前奏曲的な役割の音楽が展開され、
切れ目なく、そのまま次の第2楽章に続いていく。
第2楽章ロマンス(ラルゴ)でもの静かに歌われる主題は、
何かを回想するかのようで、あたたかさがあふれる曲で、
それはイギリスのおだやかで美しい田園風景をも感じさせる。
作品中、中核となるこの楽章は最後消え入るように終わる。
第3楽章スケルツォ(アレグロ)は、不安を感じさせるような
おちつかない旋律が奏され、劇的に変化する音楽が展開される。
特にこの楽章では、ヴィオラの活躍が目立ち、重要な役割を演ずる。
第4楽章エピローグ(アンダンテ・ソスティナート)は、
前楽章から切れ目なく入り、前楽章とは対照的におだやかに始まる。
今までのすべてを回想するかのように流れていく音楽は、
最後静かに、そしておだやかな感じで終結する。

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