Mars&Jupiter

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アルベルト・ヒナステラのピアノ・ソナタ第1番を聴きながら二俣川から弥生台駅まで歩く

2008-07-01 05:45:24 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
昨日は二俣川から弥生台駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1916年アルゼンチン生まれのヒナステラの作品。
ピアノ・ソナタ第1番作品22は、1952年に作曲された。
アルゼンチンのパンパの音楽に霊感を受け書かれたようだ。
第一楽章アレグロ・マルカートは、生き生きとした
しかし現代的な音楽でバルトークなどを思わせる曲だ。
強烈なリズムが印象的で、いかにもヒナステラらしい。
第ニ楽章プレスト・ミステリーソは、水の流れるような
きらめくようなそして繰り返されるピアノの音が印象的だ。
第三楽章アダージョ・モルト・アパッショネートは、
このピアノ・ソナタの中では一番長い楽章で、
ゆったりとした、瞑想的な音楽である。
第四楽章ルビート・エド・オスティナートは、
第一楽章と同じように強烈なリズムで進行する。

ピアノ・ソナタ第2番作品53は、1981年に作曲された。
第一楽章アレグラメンテは、彼独特の強烈なリズムの中、
音はぶつかり合い時に不協和音を響かせる。
アダージョ・セレーノで始まる第ニ楽章は、
ストラヴィンスキーを思わせるような旋律で始まる。
音楽は3部形式で書かれているような感じで、
対照的な中間部を経て、冒頭の音楽が現れて終わる。
第三楽章オスティナート・アイマラは、
トッカータの形式の中に民族的なリズムを入れているようだ。
カルナバリート(karnavalito)という踊りのリズムということだ。

ピアノ・ソナタ第3番作品54は、1982年に作曲された
単一楽章による作品で、晩年の作品である。
インペトゥオサメンテは「激しく」という音楽用語。
だからこの曲もヒナステラらしく激しい曲である。
曲は2つの主部とコーダから構成されており、
古風で植民地時代のラテンアメリカの踊りから、
リズムの構造は成っているようである。
それにしてもエスタンシアなどの管弦楽曲にみせる彼の音楽が、
ピアノ一台で表現され、どれもなかなかかっこいい曲ばかりだ。

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