Mars&Jupiter

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イーゴリ・ストラヴィンスキーのピアノ・ソナタを聴きながら西谷から二俣川まで歩く

2008-08-17 10:11:11 | ストラヴィンスキーの作品
昨日は西谷から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは1882年生まれのストラヴィンスキーの作品。
聴いたのは1924年に作曲されたピアノ・ソナタ。
三楽章制に基づく曲は新古典主義の時期の初期にあたる。
第一楽章はソナタ形式により作られているようだ。
優雅で古典風な旋律が奏される一方、
片方が独立した軽快な感じの音型を奏でていく。
第二楽章アダジエットは、三部形式で書かれている。
ゆったりとした音楽の素材は古典風ではあるが、
それだけで終わらないのがストラヴィンスキーであり、
リズムの部分は明らかに彼独自のものである。
第三楽章は速いテンポで駆け抜けるような音楽。
二声部によるトッカータ風の音楽はあっという間に終わる。

2台のピアノのためのソナタは、三楽章制に基づく作品で、
1943年から1944年にかけて作曲された。
第一楽章モデラートの流れるような旋律は、
一瞬南国風で、のどかな感じをも思わせるが、
それとリズミックな旋律が絡み合いながら展開する。
いかにも新古典主義的な音楽であるのだが、
どこかプーランクを感じさせるような音楽である
第二楽章の主題と変奏曲は、ゆるやかな感じで始まる。
その冒頭の主題はストラヴィンスキーらしい味付けで、
ある時はリズミックに、ある時は対位法的な手法で、
四つの変奏の中で変化し、展開されていく。
第三楽章アレグレットは、1分程度の短い軽快な曲。
おどけたような感じで、古典風の旋律が軽やかに奏され、
曲の途中のような途切れる感じで突然終わる。
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