Mars&Jupiter

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アレクサンドル・スクリャービンのピアノ・ソナタ第7番「白ミサ」を聴きながら二俣川から湘南台まで歩く

2008-08-11 08:47:30 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は二俣川から湘南台駅まで歩きました。
途中聴いたのは1872年生まれのスクリャービンの作品。
いつもとはルートを変え、三ツ境まで歩き中原街道に入り、
そのあと桜ヶ丘で国道467号線に入り高座渋谷駅付近を通過し、
長後周辺で長後南歩行者専用道に入り、
湘南台小学校付近から線路沿いを歩き、湘南台駅まで歩く。
思ったより時間がかかり、途中お店に入ったロスタイムもあり、
2時間40分ほどかかってしまった。

ピアノ・ソナタ第4番嬰ヘ短調作品30は1903年に作曲された。
2日間で書きあげたというこの2楽章制の作品の、
第一楽章アンダンテは第二楽章のための序奏的な曲で
さざなみのようにゆったりとおしよせる情感ある音楽だ。
第二楽章プレスティッシモ・ヴォランドの主題は、
シンコペーションを用いているからか躍動感があり、
第一楽章とは対照的で、ソナタ形式による華麗な曲である。
ピアノ・ソナタ第5番作品53は1907年に作曲された。
この第5番以降のピアノ・ソナタは単一楽章制をとっている。
2つの序奏とソナタ形式による主部で構成されるが、
ゆったりとした神秘的な音楽と躍動感あふれる音楽が交互に現れ、
「神秘和音」というのを随処に使いながら独自の展開をみせていく。
最後は躍動感のある音楽が現れ、クライマックスを築いて終わる。

ピアノ・ソナタ第7番「白ミサ」作品64は1911年に作曲された。
彼自身が愛した作品で、タイトルの「白ミサ」も作曲者自身による。
提示部・第一展開部・再現部・第二展開部・コーダで構成され、
ソナタ形式による単一楽章の作品である。
神秘的で官能的な美しさを持つ彼の音楽の特徴が、
ここでも発揮されていて、時には激しさを持ち、
盛り上がりのあるクライマックスを迎えたあと、
神秘的な感じで最後は静かに終わる。
ピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」作品68は1913年に作曲された。
友人のポドガエツキが第7番のソナタと対比して、
「黒ミサ」というタイトルを付けたようだ。
曲はソナタ形式に基づく単一楽章制による作品である。
「伝説的に」という曲想の指示をした第一主題と、
「芽生え始める煩悩をもって」と指示する第二主題を中心に、
曲は展開されていくが、神秘的な感じで始まる音楽は、
やがてテンポを速めながら熱狂的な音楽になっていく。
演奏するのも難しそうだなと思えるほどの音楽になり、
クライマックスを迎えたあと、音楽は静かに終わる。
スクリャービンのピアノ・ソナタはユニークである。
コメント
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