捨てたもんじゃない

　２０年前、ミュージシャンの本音のしゃべりを引き出し、手の届かないスターが身近な存在感に変わったことでさらに売れるという、それまでの常識を打ち破ったダウンタウンが現在取り組むのは、俳優もアナウンサーもなぜか本音をしゃべってしまうという居酒屋トーク。

　週刊誌ではわからない本人の思いが、生の映像では表情からわかり、タレントとしては許さない人がいるかもしれないが、当たり前の人間らしさがにじみ出て、嫌いになどなれない。この魅力を引き出すのもダウンタウンの素晴らしさ。

　発達障害の子の気持ちをひとりひとり聴き出し、健常者には思いもよらない不自由さがあることを明らかにした臨床心理士の話を聴いて、深く感銘。こんな人がいる限り、日本も捨てたもんじゃないと思うが。

　スクールカウンセラーというものが学校には普通いる、ということを知らなくて赤面。しかし多くの日本人は知らないのではないか。そして、今まで出会ってこなかった、臨床心理士と福祉事業所が、これからどのように出会い互いに変わって行くのか。

　楽しみに見守りたい。