大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

自分史?(その4)

2008-03-19 11:40:58 | Weblog
そういうわけで、京都で一人暮らしを始めました。

目新しいことも多く、毎日が刺激的で変化に富んでいて、それは楽しいものでした。ある意味、誰からも干渉されず、何をしようが自由です。

掃除や洗濯、食事やその後片付けなど、自分ですべてやらなければならないのは確かに大変ではありました。が、もう「受験勉強」のプレッシャーもなければ分刻みで行動するようなことも今までほどはありません。

本分である勉強の方も、あまり講義に出たくないような気の進まない科目ももちろんありましたが、おおかた楽しみながら学べました。
今までの受験勉強とは違う“本当の勉強”をしたという感じがします。

ただ、苦労したり戸惑ったことが2つありました。

ひとつは、文化や慣習の違いです。時には人の考え方まで違いました。
人間、どうしても今まで自分が慣れ親しんできたところを「標準」として考えてしまいがちです。
特に京都という街は歴史が重い分、文化的にちょっと特殊なことも多いですし、何分「関西」という土地柄、今までと全く違う慣習に戸惑うことも多かったです。
とりあえず、「関西弁」に慣れるのに2年かかりました(笑)。
逆に、慣れてしまうと、とても使いやすく親しみやすい言葉でした。今でも関西の人と会話する時には自然と関西弁になりますよ。“本場”のアクセントとは多少異なりはしますが・・。
他にも、細かいことを言えば、味付け、エスカレーターの立つ位置、バスの乗り方、スーパーの品ぞろえetc.、同じ日本なのに・・・ということはたくさんありました。
いかに自分が今まで「限られた狭い範囲」で生きてきたのかを実感しました。
ただ、この経験が後に活きてくることとなるのです。

もうひとつは、人間関係です。
今もそうですが、人づきあいはあまり良くない方です。溶け込むにも時間がかかる方です。一人っ子だったせいもあるのでしょうし、過去に受験勉強ばかりに明け暮れてしまった弊害かもしれません。
そして何より、どちらかというとわがままで、自分の主張を決して曲げないところが最大のネックだったのでしょう。
今思うと、もう少しうまく立ち回れたかなあ~と思いますし、あの頃の自分が恥ずかしく思われます。

あっ、もうひとつありました。
彼女ができなかったこと! これが一番かもしれない(笑)。
せっかく身も心も一番自由が利き、なおかつ一人暮らし。そんな絶好の条件で、結局なあ~んにもなかったのですから。

最近の私しか知らない人は多分信じないでしょうが、この頃まではとても内気で、ちょっとでも好みの女性なんかを目の前にしたら、緊張のあまり何もしゃべれなくなるような人間だったのです。

とりあえず、そんなんではいけないと思い、事あるごとに自分を鼓舞して積極的に行動することにしました。
ただ、結果は芳しくなく、そればかりか、大学入って最初に好きになった人からは男としてのプライドを傷つけられ、女性不信にでも陥るようなヒドイ言葉を浴びせられる始末・・・。

当時は、自分がオシャレじゃないからだとか、イケメンではないからだとか、外見的なものにその原因を求めてしまっていたのですが、今思えば、ただ単に人間的魅力に乏しかったのですね。人を惹きつけるような人間的素養に欠けていたのだと思います。もっと早くに気付けばよかったですが・・・。
責任転嫁はよくないですが、これも高校時代に受験勉強ばかりに明け暮れてしまった弊害かもしれません。
歳格好はそれなりに大人になってはいても、中身がついていってなかったわけですね。

余談ですが、上記に出てきた女の人は、現在の妻と実家がすぐ近所なのです。これも何かの因縁でしょうか・・・。


さて、話を戻しますが、単位の方は何とか無難に取得し、行きたいところには行き、それなりに学生生活をエンジョイし、卒論も色々言われながらも完成しました。
あと残るは就職活動となりますが、ここでもいきなり「壁」にぶち当たることになります。

では、次回は就職活動と社会人生活の前半を振り返ることにします。
(できればこの企画、あと2回で終わりにしますので、もうしばらくお付き合い下さいまし。)

コメント
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