若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな毎日』になっていました。

続きは本編で

2010-05-31 09:35:33 | 映画と本
二代目は常々、『続きはWEBで』方式が嫌いだと言っています(→『二代目の修行日記』)。特に、テレビのCMでその方式が出てくると、「この15秒、30秒で勝負しろよー。ズルイよ、コレ~!」と怒っています(彼はCMに一つの芸術性を感じるらしく、とても熱心に、作品としていつも見ているようです)。

私が最近感じているストレスは逆の感じのこと。

映画の予告編で、あまりにもハイライトシーンを見せ過ぎる傾向にあるような気がしています。昔もそうだったのに、気付かなかっただけなのか、自分が歳をとって偏屈になってきたのか分かりませんが。

映画本編を見終ったときに、「結局、予告編で見た部分がこの映画の一番いいシーンの全てだったな」と思ってしまうこと(例:『崖の上のポニョ』、『プラダを着た悪魔』、『WALL・E(ウォーリー)』)や、「よく作った人間が許可したな」と驚くほど、ストーリーを教えちゃうこと(例:『Sex and the City I』のとき、「え!?Mr.Bigは結婚式当日に裏切って4人でバカンスに行っちゃうんだ」と思っちゃったから。ま、結局観たけども)等が多いような気がして。

勿論、魅力を振りまかなくては映画本編を観ようとしない訳ですから、仕方が無いのかもしれませんが、もっと『続きは本編で』的なふくみがあって、「どーなの?どーなるの?早くみたーーい!」といった想像力を掻き立てる予告編がいいんだよな、私は。

コレクション

2010-05-29 17:23:53 | マツモト写真
カメラ絡みのモノを見ると、つい購入してしまいます。『カメラ』じゃなくて『絡み』というところが重要。要するにカメラ柄のグッズということです(カメラを見てつい購入してたら、マツモト写真はあっという間に火の車)。

初めて二代目の仲間(写真学科の卒業生たち)に紹介されたとき。カメラマンの彼氏に浮かれていた私は、カメラのマスコットをバックに付けていました。そのマスコットはフェルトで二代目が手作り(!)したもので、私が「CANON」と刺繍したものでした。それを褒めてくれた友人のひとりに二代目がとっても小さな声で「ほら、カメラとか全然知らない子だからさ、全部大文字で刺繍しちゃったんだよ」と言い訳していたのを聞いてしまいました(通常は「Canon」と小文字になります)。ただでさえも、『なんだかクリエイティブ集団って感じ。私だけ超普通で浮いてるみたい……』と焦っていた私は、それを聞いてちょっと落ち込んでしまいました。

紆余曲折を経ていつの間にかカメラマンになってしまった今でも、アマ臭さが抜けない私は、カメラ柄のグッズをつい買っちゃうんです。未だに「なんかカメラマンってカッコイイ!」という、外から目線が捨て切れないみたいで。意外と派手さのない、地味に努力を重ねる仕事みたいなんですけどね、どうやら。

迎撃?共演??

2010-05-27 13:21:26 | 日々雑多
二代目は普段とても静かにすやすや眠る人なのですが、疲れが限界に達してパタンと眠りについた時だけ、『ぶーぶー』と言います。それは、いびきとは違う、まさに『ぶーぶー』としか表現できない息が音化した感じ。

東京からの帰り道。ちょっと大きい買い物をした(カメラ!)二代目はお疲れ気味。最近は私もお力になれますですよ、と蓮田SAから運転を交代しました。

かなりぐったりしていた二代目はあっという間に眠りにつき、かすかに『ぶーぶー』と言い出しました。これは眠りが深いな、と判断し、私はCDと一緒に歌詞をぶつぶつと唱えだしました。それでも全く起きる気配がないので、「じゃあ、ちょっと歌っちゃうかな」と声に出してみました。それでも変化無し。

そのうち、だんだん私の声が大きくなっていくにつれて、二代目の『ぶーぶー』が大きくなってきたのです。そして、音が高くフォルテで歌う盛り上がりに達したとき(合唱団関係者に情報:ブラームスの11、12番)、彼の『ぶーぶー』も最高潮に!!遂にわたしは吹き出してしまい、歌えなくなってしまいました。だって、その後また静かな曲を歌ったら(同:18番)、すっごい静かな声で『ぶぅぶぅ』って言うんだもん。

これって何!?

グルメ旅

2010-05-26 13:29:46 | 日々雑多
ポコっと予定が何もない1日。二代目が水面下で密かに計画していた新しいカメラ購入のため、東京へ行きました(「なおみ~、何か東京に用事ない~?」と二代目が聞くときは、大抵この計画が密かに練られている)。

んじゃ、私も何か計画たてるかーっと、グルメプランを立ててみました。

おひる:赤坂でスーラータンメン発祥のお店『栄林』
おやつ:新宿で濃厚ソフトクリーム『キハチ』
よる:新宿でいつものラーメン『ラーメン道楽』

ピアニスト先生に教えていただいた『栄林』はガツンと酸っぱ辛い、これぞスーラーな味(元祖店だから当然といえば当然か~)、お店を見つけるのにかなり苦労した『キハチ』は苦労した分甘さが染み渡り、『道楽』は決して裏切らない、いつもの美味しさ(そしてスタンプカードはあと2個で満点になる!)。

金曜日からの撮影ラッシュに向け、身もココロもガソリン満タンになりました!ごちそうさまでした~。



ソリストの4名を聴きにくるだけでも、あなたのココロも大満足間違いなし!
足利市民合唱団 「メイコンサート」
6月13日(日)14時開演 足利市民プラザ大ホールにて

詳しくはコチラの『演奏会情報』で

指揮者体験

2010-05-24 12:28:01 | 音楽(足利市民合唱団)
昨日は、足利市民交響楽団のファミリーコンサートでした。私達の定期演奏会(6月13日ですよー)でも共演させていただく予定で、アンコールの一曲に我々もお邪魔することになり、仕事を二代目と影の二代目(義姉)に押し付けて、参加してきました。

すっごく楽しい演奏会でした。ファミリーコンサートという名称の通り、客席には子ども達がたくさん。時々泣き声やグズる声が聴こえても許せちゃう雰囲気は、小さいお子さんがいてなかなか音楽会へ行かれない方にとっては、とても良い機会なんだろうな。で、決して音楽を壊すほど騒ぐ子はいなくて、飽きちゃった子を連れてホールを出ていくママたちもちらほら。演奏側と聴衆側が、音楽会を大切にしてる感じが伝わってきました。一曲ずつが短く設定されていて、休憩も頻繁に入ったので、そんなママ達が再入場しやすい構成も良かったです。

秀逸は、指揮者体験コーナー!会場の希望者から抽選で4名が選ばれ、大オーケストラの指揮をしました。オケの皆さんも、指揮者をリードして勝手に演奏するというスタンスではなく、あくまでも指揮者の棒に合わせるんだという意思が強く感じられ、『ジャジャジャジャーン』のリズムで有名なベートーベンの『運命』も、『ジャーーーージャーーーーーージャジャーン』となったりして。

その楽しいコーナーが終了した後、また足響さんの演奏会が再開したのですが、会場にちょっとした変化が。私の近くに座っていた小学校にあがるかあがらないかの男の子が、明らかに飽きていた(一曲終る度に「パパ~、終わり?」と聞いていた)のに、『展覧会の絵』の演奏を指揮していたのです。しかも、盛り上がるところでは席で飛び跳ねたりして、なかなか熱い指揮者ぶり。彼がもし今後、テレビでクラシック演奏会に釘付けになり、将来指揮者としてビックになり、「僕の指揮者としての目覚めは、あの日のファミリーコンサートです」なんてなったら……。そんな想像してたら、足響さんの一員じゃない私まで鳥肌たっちゃった。

本当にイイ演奏会でした。足響さんのファンになりました、私。

指揮者っていなきゃだめなの?

2010-05-24 11:46:27 | 音楽(足利市民合唱団)
時々聞かれること。

1.「指揮者って居ないとダメなもんなの?」
2.「指揮者によって何か変わるの?」

1.「ダメ~」。実際、去年の第九演奏会のアンコールで指揮者無し演奏を行った我が合唱団、メタメタになりました。命綱を失った登山家、明かりを失ったアンコウ。小澤征爾氏が急病のため水戸室内管弦楽団が指揮者なしでツアーを敢行し、ヨーロッパで大絶賛というニュースもありましたが、それは超ド級の演奏家集団ですから、ココロにちゃーんと小澤さんの指揮が振られていて成り立ったものだと思います。


2.「変わるんだ、コレが」。私のようなド素人でさえ、好きな指揮者というのはいるもので。歌う側として感じるのは、指揮者によって『ノリ』が変わるということ。顔技、目ヂカラ、息遣い、(当然)指揮の振り方……そういったもので、演奏側のココロをどんだけわしづかみにするか。あるいは、演奏側のベスト状態を引き出すかどうか(相性みたいなモノもあるんだろうけど)。それが指揮者によって変化が出てくる部分かな、と(私は)思っています。


な~んてね、分かったようなコト言ってるけど、どんなに素晴らしい指揮者でも、演者が能力を持っていなければ何も引き出しようがない。超ド級にはなれなくても、自分なりに『よぉ頑張ったのぉ』と思えるくらいに練習して、本番を迎えたいと思っています。


イケメン指揮者のゴキゲン指揮姿も見られるよ♪

足利市民合唱団 「メイコンサート」
6月13日(日)14時開演 足利市民プラザ大ホールにて

詳しくはコチラの『演奏会情報』で

顔コントロール

2010-05-22 09:49:23 | 音楽(足利市民合唱団)
悪いクセがあります。歌ったあとに、眉間にしわを寄せたり、首をかしげたりしてしまうのです。当然、残念ながらその仕草にはイヤってほど理由があるのですが、そのクセを治そうと思ってます。

今場所、大関把瑠都が勝っても土俵下で首をかしげる仕草が多く、見ていてあまり気持ちのよいものではありません。精神的に自分でどんどん悪い方へ進んで行ってしまっているように見え……て、自分のクセにも気付きました。

中学のときに、あまり得意ではなかった女友達から「おぐは歌をうたっている時はキレイだね(←今思えば、ちょっとトゲが……?)」と言われたことがあります(滅多にキレイだなんて言われないから、強烈に覚えている)。それ以来『歌っている私はキレイなのだ』と思っていましたが、数年前、母親に「あなた、歌うとき眉間にしわ寄せるの止めなさいよ」と言われ、若さと共にキレイな歌い顔を失っていたことを知りました。

歌う顔の大切さは、先生にもいつも注意されていること(→参照『ヨーロッパな感じかぁ』の巻)。声はそう簡単には思うようにならなくても、顔は自分でコントロールできるかも。これからは、「はぁぁぁぁ」とココロで泣いていても、『おほほほ。あたくし、美しく歌えましてよ!』って顔をしてることにします!

女性らしさへの憧れ

2010-05-21 09:53:21 | 日々雑多
春というより、もう初夏?という気候。定期演奏会への計算から、美容院に行く日を調整している私は、微妙に伸び過ぎの髪の毛を、今日は無理矢理縛っています。

人生の大半をショートヘアで過ごしてきているので、スーっと長い髪の毛の女性を見ると、つい見惚れてしまいます。それだけで、もう女っぷりが数段上って感じがしてしまう。当然わたしも今まで何回か美容師さんに「伸ばす!」宣言をして、挫折してきました。やっぱり見慣れないせいなのか、不思議と似つかわしくないような気がしちゃうんです、長い髪と私の顔つきが。

それと同じ話で。先日、合唱団の女性陣で胸の谷間の話になりました。男性もさることながら、女性にとっても永遠の憧れ。メスを入れたり、パットを入れたりすれば、夢の谷間を手に入れることも出来る時代ではありますが、不思議と与えられたサイズが、与えられた顔に似合うように作られている気がします。私が超ボインだったら違和感あるだろうし、叶姉妹がペチャンコだったら、やっぱり変だもんね。

無理矢理しばった私の後ろ髪。約2名の人が「シッポだ、シッポだ!」といつも触っていぢめるんですよ。二代目と友人A、今日は超ギリギリしばってるから、ダメだよ!

涙もろい人

2010-05-20 09:51:50 | 日々雑多
尊敬する合唱団の姐さんに、「大人は人前で涙なんか見せてはダメよ」と言われました。自分なりに解釈して、悔し泣き・寂し泣きといった自分を慰めるために積極的に流す涙はNG、感動泣きのような不可抗力な涙はOK、と結論づけました(どうすか?姐さん?)。


二代目は大人の男ですから、当然そう易々と人前で泣くわけではありません。が、時々「え~?いま泣きますか~?」という時に泣くので、私の中で、ものっすごく涙もろい人という印象があります。

以前も書きましたが(『ハードローテーション』)、彼には長年求め続けていたCD(羽田健太郎さんが唯一遺した交響曲『宇宙戦艦ヤマト』)がありました。そしてこの度、めでたく手に入れました(厳密に言うと、探していたのは羽田さんがピアノも弾いている1984年のN響が演奏したCD。今回手に入れたのは、去年同じ大友直人さん指揮の日フィルで再演された際のCD)。私が寝た後、一人で静かに堪能したようですが、その翌朝です。寝ぼけて朝ごはんを食べる私の横で「昨日、聴いたよ……。このCDが自分の手元にあるなんて、信じられない……」と、二代目は小刻みにカラダを震わせて涙がにじんできました。「泣いてる~」と突っ込む私を睨み付けて「泣いている訳がない!」と逃げ出しましたが。


こういう人を、涙もろい人っていうんですよね?


参考文献:二代目の修行日記

宝の手帳

2010-05-18 10:34:10 | 日々雑多
携帯や電子手帳を使う人も増えましたが、私は鉛筆でチョコチョコ書き入れるタイプの手帳を愛用しています。毎年手帳を選ぶポイントとして、書きやすさ・大きさ・色柄も大切ですが、表紙カバーの裏面に挟める部分があることが必須条件です。

エレベーターに閉じ込められたとき等に、一人でも怖くないよう、家族や友人や愛犬の写真をいつも持ち歩いているのです。それは写真の仕事をするようになるずっと前からの習慣です。

そこには、写真と一緒に大感激した音楽会のチケットや、思い出の切符(入籍したときの電車の切符を駅員さんにお願いしてキープした)や、エンパイアステートビルの入場券の半券(プロポーズ現場だよ)、まだ東京で暮らしていた頃、足利帰省時にちょっとだけ機嫌が悪かった二代目が私に厳しいことを言ったのを傍で聞いていたらしい義母が「あんな息子だけど嫌いにならないで」と翌日に送ってきたFAX(感熱紙なのでもう内容は殆ど消えちゃったけど、覚えてます)など、私を支えるグッズが沢山入ってます。

そんな訳で、何やらずっしり重い私の手帳。私にとって、コレ、結構大切な宝かも。