若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな毎日』になっていました。

イヴの日

2012-12-31 05:47:11 | 日々雑多

クリスマス・イヴの日、二代目と鍋を囲みながら見ていたニュースで、シリアの爆撃のことを伝えていました。数日ぶりに街に小麦が届いたというので、パン屋さんに行列していた市民を攻撃。多くの方が亡くなったと。今改めてそのニュースを検索してきたけど、亡くなった方が、60人とか100人とか300人とか、ニュースソースによって全然違うことを言っています。それだけ混沌とした状態なのでしょう、現地は。

 

慌ただしい日々の中で、イヴだからといって特別なことをしたわけでもなかったけれど、何となく二代目とあたたかい鍋を囲んでいることに幸せを感じていた時だったので、そのニュースはとてつもなく悲しくて、気持ちがふさいでしまいました。こんなに豊かな、平和な、安全な日々を送っている私たちから、そんなに遠くないところで、危険を覚悟の上でパンのために並ぶ人がいる。その事実に、イラついた気持ちになって。

 

国が違うとか、時代が違うとかの些細な偶然でいま、満たされた日々を送ることが出来ていることに改めて思いを寄せて。新たにやってくる2013年、世界の不条理が1つでも2つでもいいから、減る年になりますように。


素敵な林檎

2012-12-30 08:49:02 | 日々雑多

盛岡(二代目のお姉さんのご主人のお兄さんの奥さま)から、かわいいお歳暮が届きました。「松本尚美」様宛で!

二代目父のお葬式の朝。わたしは会場の隅っこで泣いていました。準備から、お通夜、お葬式と想像した以上に忙しく、何だかしっかり泣いている時間がなくて、その朝は束の間の静かな時間でした。

 

そのとき、盛岡のお義姉さんが近寄ってきて、背中を撫でて下さいました。素人のくせに大きな顔をしてマツモト写真のリニューアルを引っ掻き回した嫁を、お義父さんは快く思っていなかったかもしれない、と秘かに悔やんでいた私に、お義姉さんが、「大丈夫。大丈夫。お嫁さんって大変だけど、大丈夫なんだよ。」と、いっぱい慰めて下さいました(義兄のご実家は、古き佳き名家の、大きな大きなリンゴ農園。お嫁さんのご苦労はいかばかりか……)。それまで、ほんの数回しかお会いしたこともなかったのに、とても甘える気持ちを抱き、チカラを頂いたのを強烈に記憶しています。

 

遠くて、なかなかお会いすることも叶わないけど、年賀状を書くときに、少し特別な想いになる存在の方がいるというのは、素敵な気持ちです。


あと何日かで

2012-12-26 01:18:15 | 日々雑多

あと何日かで今年も終わるけど♪ 世の中は色々あるから どうか元気で お気をつけて♪ (って曲が今ラジオから流れてる by ユニコーン)。

 

……そうですか。終わっちゃうんですか、今年。何となくまだ書き馴れてない気分だったんだけど、2012年とか平成24年とかって。

 

前半は写真展へ向けて走り、夏は暑さと戦い、9月から仕事に没頭した1年間。やけに密度が濃くて、いつもいつも器から溢れそうなものを捕まえながら、何とか過ごしてきた毎日という危なっかしい感じでしたが、ま、よくやったな、という満足感はあるから、いいか。でも来年はもうちょっと上手に忙しさと付き合いたいかな。体調を崩すまでカラダを追い込むことなく、最低限の家事をこなし、ちゃんと合唱の練習に参加できる時間調整をする……程度の器用さを身に着けて。

 

あれ?なんだか、ものすごく今年のまとめ的ブログになってます。金曜日の第九打ち上げが、私の中でかなり「忘年」的立ち位置となり、妙に〆な気分になっちゃってるんです。

 

いやぁ、この真っさらな年賀状の山や、大掃除どころか普通の掃除すらおろそかになっている部屋たちは、どうするんですかねー。ふむ。

 

 

 

 


そうだ 京都 行こう

2012-12-17 19:47:17 | 日々雑多

コピーライターという人種は本当に凄いと、思います。このコトバにほだされて、もとい、誘われて、京都に行きたいなぁと切望した人が、今まで一体どれだけいたことか。今の私は、その切望真っ最中の人。行きたいなぁ、京都。

 

京都には生涯で5回くらい行ったことがあります。最後に行ったのは、母とでした。そう、よくある「嫁に行く前に母との二人旅」です。私は、友人との二人旅というのを意外としたことがなかったので、楽しい女子旅でした(一回だけあったなぁ、女子友との北海道旅行。見事な珍道中だったなぁ……(笑))。お互い、お土産屋さんの入り口でタバコを吸いながら暇そうに待っている人がいない買い物というのは気楽で。

 

毎年、この時期に京都行きたい熱を発するには理由があります。卒業アルバムの編集中に、修学旅行ページで京都を楽しむ顔・顔・顔!お着物体験をしたり、京都スイーツを味わったり、今どきのお子さんたちは、楽しむのがとても上手で、グループごと様々な場所への旅の記録を残してくるのです。そういった写真を見る度に、「あーーー、私もそれ食べたい!」とか、「あーーー、私もそれ見たーい!」となっちゃう訳です。

 

更に、私の短大時代のお友達が、どうやら京都の中心(ごめーん、頭の中で地図が描けない)で、お洒落なカフェを開いているみたいなのですよ(Cofee House maki)。

更に、facebookで友だちが「京都行ってきたよーん♪」と、写真をガンガンUPしてきたりするのですよ。

更に、「尚美さんは生八つ橋がスキでしょう。」と、叔父と叔母がお土産を買ってきてくれたりしたのですよ。

 

こーなったら……、「そうだ 京都 行こう」ですよねーー!?

 

「うーむ 京都 行けるわけない」……。切ない。


今なら「後悔」だと分かる

2012-12-13 22:38:56 | 日々雑多

巷で話題のユーミン40周年記念ベストアルバム、我が家も購入してしまいました。「別に好きって訳じゃないんだよ。」と言い訳がましく呟きながら、ほとんど全曲歌えるというこの浸透力。すごい。

 

「どうして どうして 僕たちは 出逢ってしまったのだろう」

のメロディーを口ずさんでたら、急にカッコイイ、イケてる女になった気分になっちゃって、運転しながらコーヒーとか飲んじゃって、慌てちゃった!(わたし的に片手運転とかはあり得ない。ハンドルホールドは10時10分位置をキープが基本でしょ)。

 

「私を許さないで 憎んでも覚えてて」

なんて、つらい恋愛をすることがあるのかなぁーー、ってドキドキと将来に想いを馳せていた少女は、それほどつらい思いもすることなく、無事に大人になりました。ユーミンが変わらずに音楽を世間に発表し続けている間に、確実に歳を重ねて。で、この曲が流れたら、ピンクのかわいい奴が妙に頭に浮かぶのです。思うに多分、幼い私は「リグレット」の意味が分からなくて、「ピグレット」(ぷーさんに出てくるピンク色のお友達)を連想してたんだろう。情けないのぉ。

 

高校生のとき、

「あなたを苦しめる全てのことから 守ってあげたい」

に、『違うでしょ。女子は守ってもらうんでしょ?』と疑問を抱いていたけど、今はちょっと分かる。その想いは、男女とか関係ないんだよね。

 


Big Mistake! HUGE!!!

2012-12-07 10:31:27 | 映画と本

ショッピングセンターの撮影では、お部屋をお借りしてセットを組み、各店舗さんから撮影商品をお預かりしてきて撮影します。で、撮影が終わると商品を返却にまわるのですが、撮影アシスタントの私も手が空いていればお手伝いしたりします。

 

昨日は、福袋の撮影だったので、お店の大きな紙袋に入って商品が集まってきました(いつもは段ボールやビニール袋が多い)。撮影後に、紙袋を両手にいっぱいぶら下げて、各店舗をまわっていきました。やけに人に見られている気がする……。そっかー、ものっすごい量の買い物をした人に見えるんだ、きっと!

 

で、思い出したのは、プリティ・ウーマンのあの気持ちいいシーン。街角に立っていたジュリア・ロバーツが、リチャード・ギアによってすっかり洗練された、お金持ちレディに変身したあと、以前酷い対応をされた高級ブティックに、大量のブランド紙袋をぶら下げて入って行き、手のひらを返したように素晴らしい対応をしてくる店員さんに、「大失敗したわね!(ザマーミロ!)」と言い捨てるのです(タイトルの英語はその台詞)。店員さんの立場にたってみれば、まぁ自然な対応だったかな感もあるんだけど、まぁ、映画的には観ている側も、「やーい、やーい。」と喜ぶシーンで(笑)。

 

不思議なもんで、背筋が伸びて、闊歩する自分がいました。2ヶ月美容院に行ってない髪の毛はボサボサ、靴は運動靴、きったないGパンにセーター姿だったんだけどね、心はプリティ・ウーマンだったからね!


手書き

2012-12-06 01:31:38 | 日々雑多

とにかく漢字を書けなくなったな、と思います。11歳の頃の自分と漢字テスト競争したら負けちゃうんじゃないかな。

 

写真屋さんをしていると、このくらいの季節は毎日のようにお客様の年賀状のご用意をする仕事があります。でも自分たちの年賀状は後回し。今年もまだアイディア出しさえ始まっておらず、名簿の整理・宛名書きなどの作業を考えると、今年も元旦に皆様のお手元に年賀状を届けるのはかなり困難かと思われます(今から懺悔)。数年前までは「手書きの宛名」にこだわっていたんだけど、なかなか時間とのせめぎ合いには勝てず、今年も早々とラベルシールだけは購入してしまいました。本当はねー、手書きしたいんだけど、宛名くらいは。

 

私たちが老人になる頃は、『手書き』という存在が、現在の『毛筆』くらいの位置まで特別になっちゃうような気もします。若い子が、「えー、手書きですかぁ?中2の授業で書いたっきりかなぁ。」とか言ったりして。だって、「手紙を書くことが趣味です」と言い切っていた私ですら、切手・便箋のコレクションがしまいっぱなしになっている有様ですから。

 

郵便局へ行く度に、じゃんじゃん増えている切手コレクション。たまには、お客様への請求書郵送以外にも使ってあげなくちゃ可哀想だな。今年はクリスマスカードを出したいな。誤字脱字を回避できる程度の時間的・気持ち的余裕が……あるといいな。