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あらためて、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のお言葉」について

2016-08-16 10:24:20 | Weblog
昨日、遠く離れたまだ見ぬ友人と電話にて小一時間ほど会話を。私からの「民進党が再び政権を担うのであれば、私がが標榜する保守中道が望ましい。そことリベラルの違い、さらには安倍総理等ネオ・コンサバとの差異をどう示していけばいいのか」との問いに、彼女から瞠目する示唆がありました。

それは8月8日に公表をされた、天皇陛下による「象徴としてのお務め」についてのビデオメッセージに込められていました。即位からの28年間を振り返り、「何よりもまず国民の“安寧”と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが、同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。天皇が象徴であると共に、国民統合の象徴としての役割を果たすためには、天皇が国民に、天皇という象徴の立場への理解を求めると共に、天皇もまた、自らのありように深く心し、国民に対する理解を深め、常に国民と共に自覚を自らの内に育てる必要を感じてきました。(中略)天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、社会が停滞し国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。(中略)国民の理解を得られることを、切に願っています」。

――国を思い国民を思いつつも、そこは“象徴”としての望ましい在り方を模索される中で、時には自己相克的な思いをもたれることもあったのでは。特に近年、安倍総理等が国民の合意を取り付けず、内々の解釈で憲法を改めようとの姿勢=右傾化は、陛下のご意向にもとるものとの見立てです。余談ですが、昭和天皇をないがしろにした東条英機らA級戦犯を「許すまじ」として、陛下が靖国参拝をせれていないことはご存知ですか?左派の話ですが、「憲法(主に9条)を守れ」との主張と、これまで否定してきた天皇制(1~8条)との整合性について、どう説明をしてくれるのでしょうか。

「安定ではなく“安寧”との表現、さらに当時日本に原爆が落とされた(広島=8月6日、長崎=8月9日)この時期でのご表明に、陛下の強い思いが感じられる。陛下のメッセージ、特に“国のため、国民のため”の政治を志すのであれば、“保守中道”的な理念こそがそれをけん引するのでは」。―—瞠目を致しました。背骨がスゥーと通ったような気がします。

夏季休暇もいよいよ終わります。魑魅魍魎の大海ではありますが、「保守中道」の姿勢で泳ぎ切ってまいります。