見習い百姓のつぶやき

宮仕えも一段落、半農半Ⅹを本格化。農的暮らしとさまざまなⅩを悩んで、楽しんで一歩づつ。

「学び方」を学ぶ

2019-07-28 22:18:47 | 教育

 ちょっと所用で大分に行く予定です。

 ということと暫らく雨もなさそうだということで、ポンプの調子確認もあり年初めての畑の水やり。
 その前には草刈り機で畑の雑草の手入れでしたが、ホケ清君の独演会を聞きながら。
 終ってシャワーを浴び、一杯始めるとねこしゃんたちの大喧噪、何とも賑やかな新庄です。


学校図書館活用教育って!
 なぜか?草刈り機を回し、水遣りしながら思い浮かんだのは昨日のブログへのマオさんのコメントと、現職の時代に長年取り組んできた学校図書館活用教育。
 その中で、今でも忘れられない授業風景が幾つかありますが、一番印象に残っているのは揖屋小学校の学校図書館を活用したお客さんのいない授業の光景です。
 それは4年生の授業だったと思いますが、一瞬もじっとしていられない多動の児童に注目していると、授業が3/4も過ぎた頃、ちゃんと椅子に座って授業に参加、こんな授業ができるんだ!と。

 もう一つ、県内のある小学校の5年生、全く授業に参加できない男の子が、ある日大きな松ぼっくりを拾って図書館にやってきて、「これ何?」と司書に聞いた。
 司書は、一冊の図鑑を取り出してその子の前に置くと、その子は1頁目から丹念に広げて調べ始め、やがてその松ぼっくりと木の写真に行き当たるんですね。
 以来、その子は学校図書館にさまざまなものを持ち込んでは調べるようになった。

「学び方」を学ぶ
 現職の時代に、学校図書館活用教育の充実と推進に突き動かしたのはこうしたことがあったから。
 それを思い起こさせたのは、「下流志向」でちょうど読んでいたのが「『学び方』を学ぶ」という節だったからなんですね。
 「『学び方』を学ぶ」って、学ぶにおいての一番のポイントで、学び方さえ手に入れてしまえば、どんなことにだって容易に取り組めるものですよね。

 ただ、苅谷剛彦の言う業績主義的な価値が優先する学校では至難なことだろうと思えます。
 相手は、消費主体として即物的な等価交換概念に支配されてしまった子どもたちですから。
 しかも、家庭やコミュニティにその子へのコミットメント力が極めて脆弱だとしたら、、、

 意味不明がたくさんあるかもしれませんね。
 知りたいと思う方は「下流志向」をご一読ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする