見習い百姓のつぶやき

宮仕えも一段落、半農半Ⅹを本格化。農的暮らしとさまざまなⅩを悩んで、楽しんで一歩づつ。

全国高等学校ビブリオバトル2023島根県大会

2023-12-01 13:50:50 | 本や図書館

うわぁ~~、懐かしい!
そして、今も続いていることがとても嬉しく思えました。

今日、県立図書館に行き、普段目にとめることがないのに、たまたま張り出してあるポスターを見るていると、最後にビブリオバトルの文字。
それは、「全国高等学校ビブリオバトル2023島根県大会」の案内ポスターでした。
現職時代、学生たちのビブリオバトルや高校生のビブリオバトルを仕掛けて開催したり、全国大会に京都大学や東京などに足を運んだ記憶がよみがえりました。

??ビブリオバトルって?
どこでも手軽に楽しめる書評ゲームで、2007年、京都大学の大学院生が、輪読会で読む本は自分たちで決めようと考案したんですね。
「人を通して本を知る、本を通して人を知る」のキャッチフレーズの通り、思いがけない本に出会うことができると同時に、参加者についても知ることができる。
必要なものは、本、5分のプレゼン時間と2,3分の質疑応答時間を測る時計だけ。ルールは簡単。

ホームページを見てみると、今年の県大会参加校は12校、島根県の発祥は僕の母校の松江南校だったはずで、南校の名もあって、やってるね!
ただ、松江市の普通高校の東と北の名前がなかったのは寂しいなあ、と。
先生だったり、図書館司書がその気になって取り組まないとできない仕組みなので、ぜひ、再びトライして欲しいものです。

ポスターの画像、大きな画像にリンクが張ってあるので、ご覧ください。

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人麻呂没後1300年と本の文化

2023-08-22 19:41:39 | 本や図書館

そういえば、10年ほど前だったかなあ?古事記1300年で列島が随分盛り上がりましたね。

今日の地元紙に、「人麻呂没後1300年でイベント」というローカル記事が掲載されていました。
人麻呂、島根県の益田が生んだ不世出の歌人、“歌聖”とも言われている柿本人麻呂、島根県人でも僕を含めて余り意識したことないですよね。
新聞には、持統天皇に重用されたが、権力闘争に巻き込まれて宮廷を去り、最後は益田で亡くなったと言われているとありました。

その人麻呂、ほぼそういう角度で言われていることはないと思いますが、天武天皇のご落胤で、古事記の実質上の作者と言うか、編者と言うか、、、
出雲に伝わる口伝をベースに、人麻呂の歌を読み解き、人麻呂の生涯も書いた本では、歌の才が認められて持統天皇に重用されたが、古事記編纂の全容を知っていることと、ついつい本音を歌にしてしまう率直さが災いしてか、左遷や遠流の憂き目に遭い、愛する女性たちとも断腸の別れを重ねたという人麻呂像が語られています。
どうあれ、郷土が生んだ歴史に名を刻む偉人、鎮魂の祈りを捧げたいものです。

本を読もうと思っても読めない
という記事を読み、今読んでいる本に書かれていることがやけにリンク。
それは、言語学者の大野晋氏の「戦後の教育漢字改革で教える漢字を881字と決めた。それしか基礎を持たないと、大学に行って本を読もうと思っても読めないのです」との言葉。
そりゃあ、万葉集や記紀の歌を理解することや、敷衍して人麻呂の生涯を知ろうとすることってあり得ないよなあ、、、

一昨日、ブログに「本屋は文化?」と書きましたが、ネットの利便性や語学力からも面倒な本は手に取らなくなるよなあ(><)
本屋って、まさに文化の象徴のように感じていて、後退感の否めない今の本屋業界の姿は、日本の庶民文化の行く末を暗示しているように感じられます。
本が売れなくなると、図書館機能だって先細り、本好きにはちょっぴり寂しい。

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ヤマタノオロチ伝説の真実とは・・・

2023-08-11 16:05:06 | 本や図書館

「記紀」編纂を総括したのは藤原不比等と言われていますが、帝紀編纂というにはあまりに作為が多く、どう真実の古代史を見極めるのか、百家争鳴の感です。
そういう意味では、藤原不比等の罪はあまりにも大きいと言わなければなりません、、、
が、そのお陰もあって?活躍でき、国民を楽しませもできる人たちも数多。

そんな一冊、高山貴久子著「姫神の来歴」には、そうか!そんな見方もありかとちょっぴり感動。

ヤマタノオロチ伝説の真実とは?
我々にはとても馴染みのある“ヤマタノオロチ伝説”、記紀に書かれ、地元でもさまざまな伝承が残っているのに、「出雲の国風土記」には登場しない。
そうなんだ!と思うと同時に、著者の奇想天外とも思える説に説得力があるのは、それによるところが大きい。
その奇想天外とも思える説は、ヤマタノオロチを退治し 櫛名田比売を娶った素戔嗚尊というストーリー、実は、、、

高山説は、ヤマタノオロチは大国主命で、素戔嗚尊が大国主を攻め滅ぼし、正妃を自分の妃にしたというもの。

奇想天外!?
奇想天外!とも思えますが、実は出雲に残る口伝では、大国主は、素戔嗚尊に比定される徐福の命令で、猪目洞窟に幽閉されて枯れ死しているというのです。
そして、出雲の国風土記を残した出雲臣果安は大国主幽閉に手を下したホヒ・タケヒナドリ親子の子孫なんだそう。
そりゃあ、出雲の国風土記にヤマタノオロチ伝説は書けないかもねえ。

不比等さんが正史を残すよう舵取りをしておけば、百家争鳴、例えば高山さんのような説は出てこなかったのかもですが、、、
天照大神とはどんな姫神だったのかについても、10年以上に及ぶ現地調査を踏まえた考察はとても面白い。

2013年4月発刊されていますが、著者の高山さんは直前に急逝されています。
お元気であれば、次にどんな本を手掛けられたのか、、、
とても残念!

 

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「幕末社会」~在地社会に光る個

2023-07-24 16:04:51 | 本や図書館

3回目を読んでいた本がありましたが、バッグに入れるとパンパン。
で、手ごろな本を買って当座を凌ごうと、古本屋で手に取った須田努著「幕末社会」。
読み飽きるようなら途中で投げてもいいかなと開きましたが、、、

これが、なかなか途中で投げられないで、ついつい最後まで読み終えました。
激動の幕末期30年間を歴史的事実を簡単に抑えながら、なぜ幕藩体制は崩れたのか、誰が壊したのかを、特に、在地社会の個性ある個々に光を当てて描かれていて、とても興味深く読みました。

そこには、みずから動きだす百姓、自己主張を始める若者、新たな生き方を模索する女性など、活き活きと描かれています。
ただ、それはごく一部の地域、ごく一部の人たちであり、多くの民は薄っすらとした不安を持ちながらも懸命に日常を送っていたようです。

紹介された何人かの女性たちの中に、平田国学を学び、和歌に長じた伊那谷の松尾多勢子が取り上げられています。
彼女の肖像画が掲載されていますが、お茶目なおばあちゃん。

交通の要衝でもあった伊那谷は、平田国学もあって豊かな地域文化を形成し、地域としても独特な生き方をしていたようですが、そのネットワークの中核に多勢子さんもいたと。
地域からも社会に大きな役割を果たす女性が生まれてきた時代だったようですね。

著者は、おわりにの中で「わたしは、彼ら・彼女らの行動と思考を丹念に解きほぐし、現地を訪れ、その“空気”を感じようと努めた」と書いています。
現地を訪れ、その空気を感じる、歴史を学び、考える上で最も大切なことですね。

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ビブリオ(本で)縁結び

2023-07-05 20:21:58 | 本や図書館

また、盛大に猫が啼いている(恋の雄叫び?)と思ったら、隣の皇子様でした(*^^*)
赤ちゃんの泣き声が聞こえるって、嬉しいですよね。

古代は、世界中の大半の地域で子宝を授かり、すくすく育つことが最大の願い事だったようです。
それが、最近では子どもの声が昔ほど聞けなくなってきた、そんな地域にとっては切実とも言える大切な子どもですから、つい、ニタニタしてしまいます(^^;;

この夏、始まって欲しい
今日は、ビブリオ婚活の打ち合わせ。
フライヤーも出稿できるようになり、ネット印刷で注文。
SNSでもきちんと告知することにしていますが、善は急げ!フライイング気味にフライヤーを最後にUPしちゃいます。(ページの最後に画像を貼り付けますね)

モクレンの花芽
帰ってから、常備食で昼食を頂き、庭木の剪定作業。
今日はまた、凄いところに分け入り、難作業。
誰が見るわけでもないけれど、あそこはやったぞ!という意識を持っていたいのかも。

その作業の中で、気になっていたハクモクレンの枝落とし。
切る手の動きが一瞬躊躇しました、そう、もう来春の花芽が大きくなっているんです。
目をつぶる思いで、枝を落としました。




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