ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

知らない誰か

2020-09-12 | 移住生活
ボランティア先で知り合った
友人は40代のヨーロッパ系


彼女は数年前に職場2つを
掛け持ちしていたことがあり、
午前中の仕事が終わると、
午後の仕事場に行く前に
ちょっと時間がありました。


「道路が混むこともあるし、
その間にランチも食べるし
時間に余裕をもってたの。
ゆっくりしたいからビーチ
の近くに路駐して、海を見
ながらランチをとったり、
仕事の書類を読んでたり、
疲れた時は寝てたりね



そんな生活を続けていた時、
ある日、知らない男性に窓を
ノックされて、開けてみると
大きな紙袋3つを手渡され、
「好きに使ってくれ。」


何が何だか判らずにいると、
男性は元警官だと名乗って
去っていったそうです。


「何が入ってたの?」
みんなで一斉に聞くと、
「古着とか保存食とか。」


「えぇぇぇえ


「毎日クルマの中にずっと
いたから、ホームレスだと
思われたんだと思う。」


「えぇぇぇえ


「妊娠している時だったし、
気の毒な人だと、ずっと見
ていてくれたのかも。」


「えぇぇぇえ
(↑どんどんボリュームUP)


「白人の若い女性ってことで
目立ったんじゃないの?」


「そうかもね。しかも妊婦で、
あの頃は古いクルマに乗って
たし、移動が多いからクルマ
にいろいろ積んでたしね。」


彼女の話を聞きながら、
NZらしい話だな
と思いました。彼女も移民
なので、勘違いでも感動
したと言っていました。


「知らない誰かが見守って
くれているかもしれない」

そう思える社会なのだと。


そんなみんなで集まって、
今はボランティアに精を
出し、例え間接的にでも
知らない誰かを支えたい。


がんばりましょう



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