のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1200

2017-07-13 00:00:08 | 新しい子猫たち 

ココにとっては、香奈は特別な人、飼い主と云う感覚よりも強いものがあって、香奈に怒られるのは初めてというショックもあった


 


香奈も言いすぎたと思う気持ちもあって、リトルホワイトの話で財団の立ち上げで、その年に得られた、ココの利益のほとんどを寄付する案に驚いて、香奈自身と云うか香奈の資産管理会社としても、寄付する事にして、ココには、そんな儲け方はいけない、優位的な立場ではなく、ココ本来の相場を見る目に基づいて取引すべきなんだよと優しく諭した。ココはこれでヤニワに元気になっていた。ココは複雑なようで、単純な性格でもあった。


 


リトルホワイトは、あの証券会社に、ココ ファンドなるものを立ち上げ、ココと云うよりも、ココのチームの運用に対して、一括して委任するファンドを作った。誰が委任するかと云うよりも、ココの資産管理会社から委任するファンド、つまりココの金をココが運用する、いわば普通の話ではあるが、わざわざ、証券会社の中のファンドにしただけだった。


 


チーム ココ となると、ココの子供たちのグループとしての投資であって、振興銘柄中心のココの取引ではなくて、先物も含んだ、東証一部銘柄の取引、ソフトを使った取引など、全てが含まれた。このソフトは進化していて、ジブの取引の中にも組み込まれている高度なソフトであって、しかも猫同士と云う事で、更に詳細に改良されていた。


 


このファンドは儲けた、リターンは50%を超えていた、ココの取引は短期間で利益を得る事よりも長期的な視点で行うものだったが、ココの子供たちは短期的な視点で行うもので、つまりセコセコ細かく確実に儲けていた、このファンドの初期のリターンは、主にココの子供たちの成果に近いものだった。


 


ただ このファンドのリターンに注目して、一般の資産家たちも、このファンドに参加してきた。この時 ココの取引が当たった。一気にリターンは100%を超えた。