仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌

2017年06月22日 | ムービー
『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』(2008年/本木克英監督)を見た。
物語は、「人魚の一族である妖怪"濡れ女"(寺島しのぶ)は海人(萩原聖人)に恋をして人間となり、子供も授かって幸せに暮らしていたのだが、長く不漁が続いた際に化け物扱いをされ、鬼道衆を名乗る村人達により洞窟に封印されてしまった。1000年後、妖怪ぬらりひょん(緒形拳)の策略で、復讐のために鬼道衆の末裔の人間達を襲い始める。"かごめかごめを聞いた人は手に鱗が現れ、48時間以内に死んでしまう"という呪いをかけられた比良本楓(北乃きい)は、偶然知り合った怪奇現象研究所の所長と名乗るビビビのねずみ男(大泉洋)に助けを乞う。ゲゲゲの森を訪ねた2人だったが、頼られた鬼太郎(ウエンツ瑛士)は、いつもと違い、どうにも乗り気がしないのだった」という内容。
何とも力の抜けたヤル気のない鬼太郎が描かれていたのだが、「いつも人間達のために頑張って妖怪と戦っているのに、人間はろくに感謝もしないし、僕達のことをすぐに忘れてしまうじゃないですか」(確かそんな台詞)と、楓の命の危機にもさほど関心を示さない。
その代わりに猫娘(田中麗奈)、砂かけ婆(室井滋)、子なき爺(間寛平)が随分と頑張っていたが、鬼太郎はさとり(上地雄輔)との戦いの中、「この偽善者め」と罵られたこともあり、"人を助けるのに理由などいらない"と気がつく。
さすが、正義の味方だ。
(^_^)
オープニングでは、鬼太郎が母・岩子の墓から出てきて、目玉おやじ(田の中勇/声)として再生した父と共に家の中に這っていくというナカナカに興味深い様子が映し出されていたが、主題歌が熊倉一夫ではなかったのは、やはり残念に思えたのだった。
(^_^;)
目玉おやじが洗眼薬のアイボンを使って、「あー、いい気持ちじゃ」という場面があったりもして、面白かった。

ゲゲゲの鬼太郎

2017年02月10日 | ムービー
『ゲゲゲの鬼太郎』(2007年/本木克英監督)を見た。
物語は、「茶谷建設が建設を進めているレジャーランド・"あのよランド"は、立ち退きを迫られた近隣地域の団地住人らによって建設反対運動が行われていた。その団地に夜な夜な出現する妖怪が、転居を拒む住人たちを脅かしていたのだが、それは、建設会社の社長(鶴田忍)に雇われたねずみ男(大泉洋)が知り合いの妖怪たちをバイトに使っていたのだった。その団地に住んでいる小学生・三浦健太(内田流果)からの手紙によって助けを求められた鬼太郎(ウエンツ瑛士)は・・・」という内容。
これは、水木しげる原作の漫画『ゲゲゲの鬼太郎』を初めて実写映画化したもので、鬼太郎の見た目年齢が少し高く設定されており、少年というよりは青年なのだが、実年齢はなんと350歳。
ちなみに、ねずみ男は1000歳、猫娘(田中麗奈)は400歳とのことである。
(^。^)
人間の姿に近い砂かけ婆(室井滋)や子なき爺(間寛平)は役者さんが演じていたが、目玉おやじ(田の中勇/声)や一反木綿(柳沢慎吾/声)、ぬり壁(伊集院光/声)などはモチロンCG画像。
映像化された"鬼太郎"といえば、これまではアニメ化された作品しかなかったのだが、コンピューターソフトを使った映像表現が、おそらく安価に、そして、違和感なく見られるそれなりの技術レベルになってきたことで、実写映画化の企画が可能になったということなのだろうか。
本作はオリジナルストーリー仕立てなので三浦実花(井上真央)といった本作のみの登場人物もいるのだが、登場する妖怪は、原作の「天狐」、「妖怪大裁判」、「妖怪列車」の3作品で描かれた天狐(小雪)、天狗ポリス(安田顕/声)、大天狗裁判長(中村獅童)、輪入道(西田敏行)といった妖怪たち。
かつて、平将門、織田信長、天草四郎らが憑りつかれた妖怪石が、5,000円で質入れされるなど、価値観が全く違う妖怪と人間。
その間を取り持とうとする鬼太郎なのだが、ひたすら私利私欲に生きる人間、それを利用するねずみ男などのおかげで苦労が絶えないようだ。
それ故、この物語は時代が変わってもネタが尽きることがないので、その時代に合った鬼太郎が登場するのだろう。
ただ、主題歌「ゲゲゲの鬼太郎」(水木しげる作詞、いずみたく作曲)は、やっぱり熊倉一雄の歌がいいなぁと思う。
(^_^)

超高速 ! 参勤交代

2016年04月26日 | ムービー
『超高速!参勤交代』(2014年/本木克英監督)を見た。
物語は、「享保20(1735)年。磐城国(いわきのくに)湯長谷藩の4代目藩主・内藤政醇(ないとうまさあつ/佐々木蔵之介)は、1年間の江戸での勤めを終えて帰国したばかりだったが、江戸幕府老中・松平信祝(まつだいらのぶとき/陣内孝則)により、"5日以内の再度の参勤交代"を命じられる。通常でも8日の日程を要するうえ、湯長谷藩は徳川将軍へ沢庵を献上するほどに逼迫した財政状況であったため、到底実行不可能な要求なのであったが政醇はこれを受入れざるを得ず、家老・相馬兼嗣(そうまかねつぐ/西村雅彦)に解決策を求めた。家臣随一の智恵者であるとされる兼嗣は、"少人数で山中を走り抜け、幕府の役人の監視がある宿場のみ日雇い中間(ちゅうげん)を揃えて大名行列を組む"という提案をし、政醇もこれを了承。かつては東国一と言われた抜け忍・雲隠段蔵(くもがくれだんぞう/伊原剛志)を山中の案内役に雇い、総勢8人で江戸に向けて出発したのだが・・・」という物語。
いかに無理難題であったとしても、一小藩が幕府の命令に逆らうことなど到底出来なかったのだろう。
相手は、豊臣家をも滅ぼしてしまった徳川家である。
決定前であれば何とかなったのかもしれないが、一度決定してしまった事項が覆るはずもなく、逆らえばお取り潰しの沙汰が待ってるだけだ。
湯長谷藩の藩主・内藤政醇は何ともざっくばらんな性格の持ち主なのか、馴染みのない人間ともすぐに打ち解けてしまうようで、それは、自国の百姓はもちろん、自ら売り込んできた胡散臭い抜け忍・段蔵には褒美として家宝の短刀を渡してしまったり、途中の宿場で出会った飯盛女・お咲(深田恭子)には幼少時の境遇を重ね合わせて助けたりもする。
どうやら、「情けは人のためならず」というのがこの物語のテーマのひとつなようで、分かりやすい物語なだけにそれなりに楽しめたのではあるが、何度か出てくる"ワイヤーアクション"を使った場面がショボ過ぎて、その辺りには幾分ガッカリしたのだった。
(^_^;)