『摩天楼を夢みて(原題Glengarry Glen Ross)』(1992年/ジェームズ・フォーリー監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ニューヨークに本社がある不動産会社ミッチ&マレーのシカゴ支社。成績優秀社員には優良願客情報が優先的に回され、成績不振の社員には、残り物の情報しか与えられなかった。トップセールスマンはリッキー・ローマ(アル・パチーノ)で、かつては成績優秀だった老セールスマンのシェリー・レーヴィン(ジャック・レモン)は今日も契約が取れない。ある雨の日のミーティングに、本社役員のブレイク(アレック・ボールドウィン)がやって来て、"今月トップの成績をあげた者の賞品はキャデラック、2位にはナイフセット、それ以外の者はクビにする。あと1週間だ"と突然の勧告をしたのだった。さらに、新しい優良顧客リストもトップのものだと聞いて、デイヴ・モス(エド・ハリス)とジョージ・アーロナウ(アラン・アーキン)、レーヴィンの3人は反発したが、会社の方針は変わらない。3人はセールスのために土砂降りの雨の街を歩き回るしかなかった。しかし、入院中の娘にかかる費用を捻出しなければならないレーヴィンはクビになることはできない。なんとか"優良ネタ"を手に入れるためにウィリアムソンを抱き込もうとしたのだが・・・」という内容。
いつの時代の物語なのか明確な表示はなかったのだが、ローマが随分と大きな携帯電話機を持っていたので、1980年代後半~1990年代前半頃の設定なのだろうと思った。
支社長のジョン・ウィリアムソン(ケヴィン・スペイシー)からもらえる情報は1日に2件と決まっているらしく、レーヴィン達は決して優良とは言えないその顧客情報を元にセールスをするしかなかったわけだが、さすがにトップセールスマンのローマともなると、会社の向かいにあるバーで酒を飲みながら、偶然居合わせた客ジェームズ・リンク(ジョナサン・プライス)にセールスを始める。
必ずミーティングに出席しろよと支社長から念を押されるモスらとはやはり気構えが違うようだ。
(^_^)
支社の事務室はとても殺伐とした薄暗い雰囲気で、外勤から戻ったばかりのレーヴィンはコーヒー1杯すら飲ませてもらえない。
「契約を取ってから飲め!!」とのキツイ一言だったが、営業職というのはやはりそういう厳しい世界なのだろう。
ただ、支社長のウィリアムソンはズボンのポケットに片手を突っ込んだままマグカップでコーヒーを飲んでいて、ほかの場面を見ていても、部下の信頼を得られているとは思えない上司だった。
そのような人間であったとしても、彼に頼み込まなければならない状況のレーヴィンはつらい。
ウィリアムソンを抱き込むために、レーヴィンの口からは次から次へとセールストークのような言葉が出てくるのだが、その意欲を本来の商売に使えよとも思うのだった。
(^。^)
なかなか厳しいビジネス社会の片隅で起きた、とある事件の顛末を描いた物語だったが、これはナカナカ面白い作品だった。
物語は、「ニューヨークに本社がある不動産会社ミッチ&マレーのシカゴ支社。成績優秀社員には優良願客情報が優先的に回され、成績不振の社員には、残り物の情報しか与えられなかった。トップセールスマンはリッキー・ローマ(アル・パチーノ)で、かつては成績優秀だった老セールスマンのシェリー・レーヴィン(ジャック・レモン)は今日も契約が取れない。ある雨の日のミーティングに、本社役員のブレイク(アレック・ボールドウィン)がやって来て、"今月トップの成績をあげた者の賞品はキャデラック、2位にはナイフセット、それ以外の者はクビにする。あと1週間だ"と突然の勧告をしたのだった。さらに、新しい優良顧客リストもトップのものだと聞いて、デイヴ・モス(エド・ハリス)とジョージ・アーロナウ(アラン・アーキン)、レーヴィンの3人は反発したが、会社の方針は変わらない。3人はセールスのために土砂降りの雨の街を歩き回るしかなかった。しかし、入院中の娘にかかる費用を捻出しなければならないレーヴィンはクビになることはできない。なんとか"優良ネタ"を手に入れるためにウィリアムソンを抱き込もうとしたのだが・・・」という内容。
いつの時代の物語なのか明確な表示はなかったのだが、ローマが随分と大きな携帯電話機を持っていたので、1980年代後半~1990年代前半頃の設定なのだろうと思った。
支社長のジョン・ウィリアムソン(ケヴィン・スペイシー)からもらえる情報は1日に2件と決まっているらしく、レーヴィン達は決して優良とは言えないその顧客情報を元にセールスをするしかなかったわけだが、さすがにトップセールスマンのローマともなると、会社の向かいにあるバーで酒を飲みながら、偶然居合わせた客ジェームズ・リンク(ジョナサン・プライス)にセールスを始める。
必ずミーティングに出席しろよと支社長から念を押されるモスらとはやはり気構えが違うようだ。
(^_^)
支社の事務室はとても殺伐とした薄暗い雰囲気で、外勤から戻ったばかりのレーヴィンはコーヒー1杯すら飲ませてもらえない。
「契約を取ってから飲め!!」とのキツイ一言だったが、営業職というのはやはりそういう厳しい世界なのだろう。
ただ、支社長のウィリアムソンはズボンのポケットに片手を突っ込んだままマグカップでコーヒーを飲んでいて、ほかの場面を見ていても、部下の信頼を得られているとは思えない上司だった。
そのような人間であったとしても、彼に頼み込まなければならない状況のレーヴィンはつらい。
ウィリアムソンを抱き込むために、レーヴィンの口からは次から次へとセールストークのような言葉が出てくるのだが、その意欲を本来の商売に使えよとも思うのだった。
(^。^)
なかなか厳しいビジネス社会の片隅で起きた、とある事件の顛末を描いた物語だったが、これはナカナカ面白い作品だった。