Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オーディオの本質は「聴く」事

2018年08月23日 | ピュアオーディオ
アメリカでオーディオ機器が商業ベースに乗り、「オーディオブーム」が起きたのが1950~1960年代。それをいち早くキャッチして日本に持ち込んだ先達が鳴らし出した。日本で「オーディオブーム」が起きたのは1970年代~1990年頃までだと思う。1990年代初めにバブル景気がポシャって一緒に落ち込んだ様だ。

オーディオの事を1970年代はステレオと呼んでいた。オーディオは1985年位から使われ出したと記憶している。1970年頃と云えば既に45年前の事。早いもので半世紀前の事になる。当時のオーディオは「見るオーディオ」(眺めるオーディオ)で有ったと今振り返って思う。

雑誌の表紙を飾る写真は、「その道のプロが出来る程」の力の入れようで某雑誌はその典型であろう。その雑誌の写真と評論家諸氏の文章に踊らされて当時購入された方も多い事だろう。

また当時は、スピーカーも「高級家具」として作られていた様で、ハートレー:パトリシアン、JBL:ハーツフィールド・パラゴン・オリンパス・ソブリン等、家庭の中に入れても違和感のないデザインのものが多かった。

アンプ類もマッキントッシュのアンプの様に「ガラスイルミネーション」されて、真っ暗な部屋でも楽しめる様に工夫されていた。家具の一部としておかしくないデザインであった。

オーディオを始めてから四半世紀もすれば十分に「熟成」した商品となる訳で、使い手の力量も上がって来る。「見るオーディオ」(眺めるオーディオ)では飽き足らず、本来の「聴くオーディオ」に本質的に帰って来る。

オーディオも「見るオーディオ」から確実に「聴くオーディオ」に変化してきている。こんな時には「技術革新」が出るものだ。8K(ケイ)TVの23chオーディオ再生もNHKで紹介されていたが、単なる方式的なもので、そこに「音質」は述べられていない。伝える媒体が無い所が「オーディオの音質」の問題でもある。