Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

バランス伝送の問題点

2021年01月31日 | ピュアオーディオ

自宅システムはRCAケーブルを使っていますが、オリンパスシステムは「オールバランス伝送」でXLRケーブルで統一しています。RCAケーブルでは問題にならない点がXLRケーブルでは出て来ます。

XLRケーブル自体の問題ではなく、メーカーの仕様の問題です。一般のメーカーでは「2番ホット」が使われていますが、アキュフェーズでは「3番ホット」になっている為、「ホット」(+極)の位置が合いません。規格の統一がされていません。メーカーによる「自社製品の囲い込み」を考えているのでしょう。M・レビンソンが良く使っていた手法です。(レモピン・フィシャープラグ等他)

例えばプリアンプにアキュフェーズ製を使い、PASSラボ辺りのパワーアンプを組み合わせると、プリの出力(OUT)が3番ホットでパワーアンプの受け(IN)が2番になると「ノイズ」が出て来ます。(漏れ電流)この対策は「ジャンパーピン」を使わざるを得ません。

コンポーネントシステムでは「極性」を考えて機器の購入をしなければなりません。オリンパスシステムではDACの処でケーブルを「位相反転」させて使っています。

音楽部屋に来出して早9年

2021年01月30日 | ピュアオーディオ

音楽部屋にオリンパスシステムを持って来て通いだしたのは、2013年4月でした。お店を閉めて、完成していた「オリンパスシステム」を自宅の2階でお守りしていましたが、音楽部屋の家のお守りをする様になり、オリンパスシステムも移動してきました。


移動してきた当初の姿です。3ウェイマルチアンプシステムを分解して、ネットワーク方式で鳴らしていました。音質は大きくグレードダウンしてしまいました。3ウェイマルチアンプを組んでいた時のアンプやチャンデバやサブスピーカー等、置き場所の確保が出来なくて大半を処分しました。


ST-5000Fチューナー、A730+CELL DAC+自作管球プリー2号+STC4033Lシングルパワーアンプの組み合わせ。質感は申し分ないが、元々このシステムは3ウェイマルチアンプにしないと鳴らないシステム。ここから現在のシステムに仕上げて来ました。


スピーカーシステムは全く触らないで良い状態で、アンプ群が大きく変わっています。プリアンプのC-290は3台目の購入です。アキュフェーズでオーバーホールされた個体を入手しました。ちょっと高かった。チャンデバ(F-25)は以前使っていたものは息子宅に持って行き、新規にF-25Vを購入。パワーアンプ類はすべて持っていたので流用です。

この状態で、5年間の鳴らし込みをかけて現在の「オリンパスシステム」を再構築しました。新品の機器だろうが中古の機器だろうが、「繋いで直ぐ」に良い音で鳴る事は有りません。5年間の「苦行」を経てやっと従来の「オリンパスシステム」のサウンドを復元し、更にアップさせました。良いサウンドを得るにはそれなりの苦労と時間・お金がかかります。こうやって復元し音質アップさせたシステムですが、自宅システムが完成すれば去就はどうなるか分かりません。「最後は1セット」にならざるを得ないと思っています。

ソースの変遷

2021年01月29日 | ピュアオーディオ

1970年代、ソースは①アナログレコード ②FM放送 ③カセットテープが主流でした。音質に拘る方は、オープンテープも使われていた。アナログレコードの再生にはカートリッジ(針)が要る。一般的にはMM型が使われ、オーディオマニアの方達はMC型の針を使われていた。当時レコードと針は「摩耗」するので、カセットテープにダビングして使われる方が多かった。


1982年にCDが出て来て、安直に「ノイズレス」のサウンドが出て来る様になった。スチューダー/ルボックスのCDPもB226→A727→A730等にグレードアップして来ました。



古い写真を探していたらワディア#2000とデジリンク#40等懐かしい機器達も出てきました。


1980年代前半は、最高級アナログプレーヤーが各社から発売され、現在でも当時物が最高と云われている。



豪華なアナログプレーヤー達です。(atオーディオ道場)


現在FMチューナーはデジタル式のアキュフェーズT-1000を使用。「ノイズレス」でとても気に入っています。


現在のメインソースはどのシステムでもMDになって来ています。FM放送をエアーチェックしたり、録音済のモノを買ったり・・・と増殖しています。CDやMDをメインソースにするとアナログプレーヤーは「面倒くさい」となります。良く「音質」が自然で・・・と云われるのがアナログプレーヤーですが、そんな事をおっしゃる方は「CDP」のサウンドを追い詰めていない方だと思います。CDでもアナログプレーヤーでもキーポイントを抑える事が重要です。

TA-4300FのBASS BOOSTを「0」レベルへ

2021年01月28日 | ピュアオーディオ

TA-4300Fは自宅システムとSP-2005システムで使っているマルチアンプ用のチャンネルドライバー。使い始めは、機器自体が眠って居た様なので、BASS BOOSTは「6」レベルぐらいの方が、最初の頃は聴き易かった。


先週からBASS BOOSTは「3」レベルに下げてきました。こちらの方が、「6」レベルより癖が少ない様に感じました。当然、その時点で「0」レベルも確認しましたが、音のバランスと聴き易さで一気に「0」レベルは無理と判断していました。


自宅システムの方を先に「0」レベルにしました。「0」レベルにすると3ウェイの低域用のボリュームを2段くらい上げられます。その方が「音の生気」が出る様です。もう少し馴染ませれば更に良くなると感じます。自宅システムで確認したので、その後、SP-2005システムの方も「0」レベルに変更しています。

現在でも迷っている

2021年01月27日 | ピュアオーディオ

自宅システムでは「幻想的な独特の雰囲気」の有る再生音を望んでいる。バイアンプ当時のシステム写真で、駆動するユニットは6個(7個設置しているが・・・)である。ローインピ対策でJBL(D130・#375・175DLH・#2405+DECCAの組み合わせ。この時のサウンドの方が幻想的でした。


バイアンプの時はWE101Dppパワーアンプ×2台でした。


マルチアンプ化に伴い、低域と高域にTr型パワーアンプを使っているので、どうしても「幻想的」な音色にはならない。しかし、安定した動作が出来るので、安心して使える事が有りがたい。7SPユニットで使えている。



まだ試行錯誤の段階で、マルチアンプも2000Hrを過ぎて見ないと本当のサウンドが聴こえない。昨年の4月の状態から考えると、「鳴らし込み」ですべての帯域で「音の密度」が上がって、音のバランス的に「空白」の部分が埋まって来た。まだまだ音のバランスが変わってくるだろう。「活性化」させるとはそう云うものだ。


出力「1W/ch」前後のアンプ

2021年01月26日 | ピュアオーディオ


20年程前にWE101Dプリアンプのサウンドを使った事が有る。この時のこのプリアンプの音色と色つやが忘れなくて、WE101Dのアンプを集め始めた。2010年から2011年頃の事です。


一番最初に手に入れたのがこのパワーアンプ。出力が1W/ch未満で鳴らすSPが相当限定されました。内部の電源部が当方の考えと違っていたので相当躊躇いました。WE101Dパワーアンプー0号機。


次に入手したのがWE101Dppパワーアンプ1号。電源球や入力トランスが気に入らなくて交換しました。


入力トランスをタムラのTD-2からUTCのモノに変更しました。これにより音色が目指していた方向になり、やっと使える様になりました。


最後に入手したのがWE101Dppパワーアンプ2号。このアンプはWEの板抵抗器やコンデンサーが使って有り、トランスも専用の4.5Vラインが有るもので、そのままでも使える非常に出来の良いアンプでした。現在は「1号・2号」共に「内部配線」を「特殊な銀線」にすべて交換して更に性能を高めています。

3台のWE101Dパワーアンプは同じ方が作成されたものです。それを運良く、時期を変えて入手しました。ご縁が有ったのでしょう。1台目のアンプこそ手放して、今更ながら失敗したと反省しています。この0号機はプリアンプに作り替えれば良かったと悔やんでいます。

もう、無理して「鳴らし込み」をする必要もない

2021年01月25日 | ピュアオーディオ

最近はサブシステムの「鳴らし込み」をあまり重要視しなくなった。累計時間から考えれば、2~3年かければ自動的に2000Hrに到達できる。それよりも、完成しているメインシステムで「音楽」を楽しんだ方が利口だ。


自宅システムも累計鳴らし込み時間が1800Hrを超えて来たと前回書いたが、実際はそこまで言っていないと思う。毎日5時間鳴らして30日で150hr(1ヶ月)で11か月なら1650Hrが良い処で、実際は1500Hrぐらいではないか? と云う事はまだ3~4ヶ月はかかる・・・と見た方が正解だろう。それでも「機器が安定化」して来ているし、「音質」も上がって来ているので、このまま「音楽」を楽しんでいれば、時間が積み重なって、知らないうちに「2000Hr」を超えて行くだろう。長い人生を考えれば1~2年など「あっという間」です。

同じMDソースをあちこちのシステムで鳴らして、その印象を確認している。DITTON15とD208システムでは印象が随分違う。この辺に好みの違いが出る。DITTON15には何の手も加えていないので、その分音質レベルが低い様だ。ただそれがDITTON15の良い所でもあるので悩んでいる。

2000年以前の機器を使っていると・・・

2021年01月24日 | ピュアオーディオ


CD・DAT機は1982年以降生産されている。私が使っているスチューダーA730も1988年製です。販売されてから32年も経過している。10年ほど前に内部のコンデンサーを交換している。そして昨年1月にピックアップ部も予備品に交換した。MD機もKENWOOD DM9090 (1997年製)も電源部のコンデンサーを1台交換した。


20年以上前の機器(CD・DAT・MD・他)は殆どが「電源部のコンデンサー劣化」が進んでいると考えられる。ここ数年、MD機の不具合でトラブって来ていたが、その原因は「電源部のコンデンサー劣化」が主因と思える。MDの場合、ピックアップの読み取り不具合が出て来るが、その根本原因は、電源部のコンデンサーの劣化で規定の電圧が来ていないのでは?と思われるケースが多いと感じる。


DAT機やチューナーもCD機も同様に「電源部のコンデンサー劣化」が進んでいると感じている。20年以上前の中古機器は購入しても「長持ち」しない。電源部のコンデンサーを新品に交換するくらいの気持ちがなければ、中古機器に手を出すべきではない。色々なトラブルを経て、これが夏場は普通に使えてしまうものでも、「冬場に立ち上がりが悪い機器」(電源SWを入れてもすぐに使えない症状)は、基本的に「電源部のコンデンサー劣化」を疑った方が良い。修理交換が必要である。

ここ数年、MD機で沢山のトラブルを経験して来たが、その原因が漸く掴めて来た。これからは、電源部のコンデンサー交換のメンテをして行こうと思う。


オーディオ遊びはそろそろ卒業かな?

2021年01月23日 | ピュアオーディオ

自宅システムの「活性化」が進んで来たので安心して使えるようになった。それに「音質」も伴って来ている。こうなると「最後の1セット」の選択が可能になってくる。


こちらの2セットももう手を加える必要がない。音楽を楽しめばよいのである。後10年はこの3台体制で行きたいと思っている。


問題はこちらの「オーディオ遊び用」のシステムだ。自宅システムの予備用に考えていたが、自宅用の予備が不要になれば必要がなくなる。D208システムだけは最後まで残るだろうが、SP-2005やCORAL FLAT6システムは要らなくなるだろう。今でも要らないのかも知れない。ただ所有している以上は良いサウンドを出す様に努力はしている。訪ねてくれる友人からすれば、このサブシステムでも「良く鳴っている」そうだ。一般の方が使う分には十分すぎる音質を持っている。

もうここいら辺でオーディオ遊びは止めようと思う。いくらやってもメインシステムには到底届かない事は分っている。

自宅システムを聴くのが楽しくなって来た

2021年01月22日 | ピュアオーディオ


自宅システムを3ウェイマルチアンプにして11ヶ月になって来た。累計鳴らし込み時間は1800Hrを超えて来ている。2000Hrまでもう少し。但し、高域用アンプは交代をさせて来たので、高域アンプのみは今年8月までかかる見込み。以前のシングルアンプやバイアンプ時代に比べると「安心」して使える事がありがたい。


現在のメインソースはMD機になって来た。MDだからとCDより音質が劣るわけではない。バッハ大全集の120枚が有るので、いつでもバッハ攻めで楽しむ事も出来るし、音楽部屋でFM放送から録音した1000枚はいつでも流用が可能です。個人的に「PC音源」は一切使わない。パッケージメディアでないと私の要望には応えきれない。

最近は、いつまでも静かに聴いていられる音色と、質感になって来てくれたのが有難い。JAZZでもクラシックでも「ヌケ・キレ・ノビ」を感じられ、「見通しが良く」、トロリとした質感は心癒される。