登場人物一覧 同著者作品
|
---|
「この世には不思議な事など何もないのだよ」
この作品の一番うれしかった事は、読めない漢字のほとんどにルビが振ってあったこと!
(あほですみません)
秋彦さん(京極堂)は、いきなり「姑獲鳥」は「うぶめ」と読まないなんて言っちゃう訳で、それではこのタイトルは間違っていると言うのですか。当て字ですか?と思っちゃうわけですよね。まあ、そんな事はどうでもいい。最後にはそう読ませるようになっているのだから。
作品のつくりから言うと探偵物の推理小説。
秋彦さんがみんなを集めてネタばらしをするあたりは、あまりに推理小説の定型的でちょっと気に入らないんだけど、その後の展開と作品の終わらせ方に満足である。
とにかく京極堂のセリフは説得力がある。夏彦さんの表現力だろう。普段いちいち反論を考えるが、この作品の京極堂に関してはそれがなかった。いや、反論できない事はないが、セリフに引き込まれて反論を考える気にならなかったのだ。
とにかく、その語り口には知的好奇心をくすぐる内容が多い。そのためページ数が多い事も気にならずに読み進めることができる。妖怪、幽霊話から安部清明、アインシュタインや人工授精、ホムンクルス。それらが登場するわけではないが、刺激されるでしょ?
作品を一言で言うと「てんきょういん」(漢字は自分で調べてね。
要は「いっちゃってる人」の集まりでの事件。
ストーリーは読んでのお楽しみ。とにかく楽しめた作品であった。
つぎは「百器徒然袋 雨」だな。また分厚い本だ。
京極堂:中禅寺秋彦 古本屋(蕎麦屋の隣) 神社の神主(祈祷師)
中禅寺敦子:京極堂の妹(20) 雑誌編集者
千鶴子:京極堂の妻 もともと「京極堂」とはこの妻の実家の菓子司の屋号。
榎木津礼二郎:探偵「薔薇十字探偵社」 京極堂の友人 特殊な能力をもつ
総一郎:作中登場せず。礼二郎の兄(長男)
木場修太郎:刑事 関口巽の戦友
関口巽:この作品の案内役。主人公?
雪絵:関口の妻
久遠寺涼子:多重人格 ある意味この作品の主人公
久遠寺梗子:涼子の妹
内藤医師(?):医者の資格を持たない久遠寺家の居候?
菅野:昔、行方をくらませた小児科医
キーワード:ロリコン、ダチュラ(朝鮮朝顔)、憑物筋、無頭児
「民族社会にはルールがある。努力した結果の成功も憑物の所為、自分の失敗で破産しても座敷童子の所為にできた。その契約の約款が失われてしまった。都市にあるのは自由・平等・民主主義の仮面をかぶった陰湿な差別主義だけ」
それにしても関口君、君は立派なきちがいだよ。
それも一番好きな第1作。いいっしょ、いいっしょ?
(自分の好きなものを、ほめる人を無条件で好きになる罠…)
滝のように流れ落つるムダな知識の怒濤の飛沫が気持ちよいでしょ?
頭の中がすがすがしいマイナスイオン♪って感じ?(←大ウソです
L・O・V・E!京極堂さま♪(←好みの問題です
あ…!!そういえば……映画観そこねたんだった…
>「百器徒然袋 雨」
あ~、これはこれでメタ楽しいス♪
私も読み返そうかなっ。(映画化希望。
できれば次は「魍魎の匣」をお読み下さいませね?
かなーりグロいが名作ですお!(←わたくしは大好きでふ♪
近所なら今すぐシリーズ全部貸しに行けちゃうのになぁ。ざんねん!
どうにも太刀打ちできない存在ですね。
正直、友達にはなりたくないけど、敵に回したくないタイプです。
「魍魎の匣」…
順番に読むならそうですね。
新しい作品も読んで比べたかったんですね。全部集めるかどうか決めるために。
その必要はなかったようです。「姑獲烏の夏」だけでとりこですね。
さっそく、いまからamazonで発注します。
私も次のオススメは「魍魎の匣」ですね。
京極堂シリーズの中ではかなり好きな作品です。
雨-憂鬱では、榎木津のアホキャラ全開に戸惑いました。
「魍魎の匣」は注文しましたとも。
来週には感想をあげられるでしょう。
ああ、楽しみだなあ。