「一九八四年」ジョージ・オーウェル1949 新庄哲夫 訳 1975(1968)早川書房
wikepediaには英文原文(無料)へのリンクあり。
今年初めにも読みましたが、今回は10倍くらい時間をかけて読みましたよ。
核戦争後の世界は3超大国が存在し、戦争をしていることになっている。ユーラシア、イースタニア、そして舞台となるオセアニア。権力者が永遠支配の方法として教育と富の分配を排除するため、物資と労力の消耗としての戦争を続ける。
戦争は平和である
自由は屈従である
無知は力である
INGSOC(イングソック)
新語法(ニュースピーク)
二重思考(ダブルシンク)
過去の可変性
権力のためのシステム維持
私有財産の廃止は少数への集中
個人と党との同一視
世襲制排除
法律なし
- ウィンストン・スミス39歳6079号
- キャサリン
- ジューリア
- オブライエン
- エマニエル・ゴールドスタイン(人民の敵)
- チャリントン(古物商)
- トム・パーソンズ35歳
- パーソンズ夫人
- 子どもたち
- 女の体操教官39歳くらい
- アンプロフォース詩人
- ~オーグルヴィ同士~非存在
- ~(ウィザース同士)~非実在者(アンパーソンズ)
- サイム
- ジョーンズ
- エアロソン
- ラザーフォード
- ウィルシャー
- マーティン
- バム・ステッド・J 2713号
- 顎なしの男
- 骸骨頭の男
二重思考(ダブルシンク)の実践
平和省=戦争
真理省=虚構
愛情省=拷問
豊富省=飢餓
二分間憎悪
憎悪週間
テレスクリーン
思想警察
青年反セックス連盟
青年同盟
スパイ団
「君はウエストの下だけが反逆者なんだね」
”理解を欠いているからこそ、彼らは正気でいられるのだ”
「プロレこそ人間だ」
「偉大な兄弟を打倒せよ」
「君は存在しないのだよ」
「権力とは相手に苦痛と屈辱を与える事である」
寝言「ジューリア、愛してるよ!」
101号室
拷問「ジューリア”に”やってくれ!」
”偉大な兄弟を愛していた”
狂気である。
これまでのシステムの欠点を排除した永遠の権力システム
個人と党との同一視により、党が続く限り権力は彼のものである。
その目的は全てに優先する。
単純な社会主義(共産主義)批判ではなく、権力への警鐘だという。
権力者たちの行動を見るとき、我々は”権力”の誘惑を計算に入れて観察しなければならないのだろう。
2009年日本、政権交代は果たされた。そこに生まれた権力に我々は期待するだけでなく恐怖もする。この先、我々プロレは真実を知ることが出来るのだろうか。
また、歴史の認識や評価の見直しをしている人々を見ると、この作品の真理省がシンクロする。胡散臭いっすよね~
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