「この世の中を動かす暗黙のルール 人づきあいが苦手な人のための物語」岡田尊司 2010幻冬舎
小説ではないのか?小説は小笠原慧ではないのか。幻冬舎だからか。
アスペルガー社会にスポイルされる共感性のない強迫性パーソナリティ(障害)という象徴的な現代青年が、精神病院で出会った老人のアドバイスで社会適合して運よく成功していく物語。
あのね、いい話。
「表向きのルールしか知らないと、つらい思いをする」
「自分のことを判ってくれる人を、人は大切に思う」
「自分を肯定されたければ、相手を肯定しなければならない」
「いくら自分が正しくても、相手を怒らせ、プライドを傷つけてしまうと、主張は受け入れられない」
まあね、ほとんどの若者が同じようにしても失敗するだけで傷を広げるでしょう。
でも、読物としてはね、癒しになりますよ。
他人との付き合い方を見直すことが出来るのではないでしょうか。
うん、この本こそ「うまくいかないあの人と、うまくいく方法」なのだ。
登場人物のパーソナリティ診断なんかをしたくなるかも。
作者のほかの著作をまとめて読んだから、みんな病んでるような気がしてくる。
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