2001年河森正治監督作品 テレビ東京 全13話
愚鈍庵さんのつっこみ まあ、かなり言えてる。
Yes Yes Yesさんの擁護 作品を「言葉通り」受け取った評。
私の感想も書いておかねばならないだろうか。
賛否で言えば否の方である。(13話で打ち切りということで、多くのファンも受け入れなかった)
作品を受け入れにくい原因は、作品の言わんとするところが「地球を守れ」なのか「生命を守れ」なのか「人類を守れ」なのかわからない事であり、それら全ては同じ事だとごまかすような終わり方をしていると感じたのだ。
「現在の生命体系」を「人間の側」から「人間の都合」によって「守れ」という事を「地球を守れ」と言う事は「人間の傲慢」である。地球も生命体系も人類に守って欲しいなどとは考えていない。石油も化学物質も全て地球自身のものであり、自然進化したものであろうと遺伝子操作されたものであろうと、地球から見た場合区別は無いだろう。人類が滅んでも生命は続くだろう。
あくまで、「人類の未来のために自然を守れ」であるべきだろう。
まあ、それも言葉の問題である。「言葉に縛られている」わけだ。
河森氏は否定させる突込みどころをわざと作っているのか?そうであれば成功であるが、見た目どおりの自然保護推進番組であれば、人類を滅ぼして終わるべきであったろう。
河森氏の作品は絵が好きであり、楽しめる作品を作って欲しい。「アクエリオン」もなんとなく中途半端になっているし…
作品擁護をする人をブログで検索すると、音楽が好きな人たちが多いようである。私は音に鈍感なのだろう、それともその音楽が作品中に溶け込んでいたためか、菅野ようこ氏の音楽を意識する事はなかった。
作品の冒頭、「ダンバイン」「十二国記」かと思ったら、「セーラームーン」になって笑わせてくれたが、その後はだれた展開で観るのがつらい。最終話、とうとう「風の谷のナウシカ」で終わってしまった。腐海をラージャに置き換えただけ。人類の努力なしにラッキーで終わっていいのですか?
考えさせられる提言もあり、全否定するものではない。だが、作品の出来を聞かれれば、人に薦めることはできないと答えるだろう。楽しめる作品ではない。
後日、関連記事再考:「地球少女アルジュナ」
確かにいろんなセンスの良さ・・・
(「マクロス」のガウォークや官野さんの音楽を選ぶナドナド)
・・・をもっているけど、自分の想いを脚本にまとめられないのかもしれないわ
自分で旗を振るタイプではなく、用意されたフィールドで力量を発揮する才人と思ってます。
ブレイクするチャンスはあったと思うんだけどね。
「アルジュナ」
途中1回話を見逃したら、その後全くわかんなくなっちゃって、結局未鑑賞。
「アクエリオン」
存在を知らなかったので、未鑑賞。
絵がきれいなだけにもったいないよね。