大田区議会議員 奈須りえ  フェアな民主主義を大田区から!

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CO2 排出削減を指標にした環境政策とSDGsの問題点

2021年06月25日 | ├.環境・エネルギー・廃棄物・アスベスト
CO2排出削減を指標にした環境政策は、その根底にある社会システムの課題を見えにくくし、場合によっては、放置してしまいますが、私たちが、今、問い直さなければならないのは、大量のエネルギーを必要とする経済活動や開発であり、それを前提とした社会や暮らしのあり方だと思います。 それがCO2の排出という指標だけみることになれば、この大量のエネルギー消費を前提とした経済社会システムをどう維持するか、という狭義の持続可能性にしかなりません。結果として、CO2排出の少ない手段で調達したエネルギーなら、経済活動を循環させても良いし、自然を壊して開発し続けることも良くなってしまいます。 私がSDGsに疑問を持つのも(その8)が、 持続可能な経済成長 sustainable economic growth  だからです。 地球温暖化対策の推進に関する法律の目的である、現在及び将来の国民の健康で文化的な生活の確保にはならないということです。 今の日本がグローバル資本家の経済利益を優先する方向に傾いていますが、私たちの国日本は、つい100年と少し前まで、鎖国をしていました。鎖国の是非は別の場にゆずりますが、少なくとも、エネルギー、食糧、衣料、住宅など、地域内循環を確保していたという事です。 利便性や快適性のために、他国の資源に依存し、安いものを海外から調達すればよいという政策のもと、国内農林水産業を衰退させ、製造業を衰退させてきた結果、今では、建築資材やエアコンなどの設備も不足し始めているそうです。2035年に日本は飢餓に直面すると指摘する学者もいます。 表面的な持続可能性ではなく、私たちはどうやってこの日本という国土の中で生きていくのか、という視点でこの気候変動について考えたいと思います。 . . . 本文を読む

行政(大田区)が公園の緑を守れないのは規制緩和だから?規制が無いから? 30年前の大田区との認識の違いに考える

2021年06月25日 | ├.まちづくり・都市計画
田園調布せせらぎ公園で1300本の樹木が伐採されましたが、樹木が伐採されているのは田園調布せせらぎ公園だけではありません。平和島公園でも駐車場にするために樹木が伐採されましたし、日ごろ本門寺公園を利用される近隣住民から、公園整備についてご相談を受けています。なぜかと色々調べているところですが、公園は緑を守るのが当たり前だと思っていましたが、【1】都市公園法の改正で、建物建設が12%、スポーツ施設は50%まで開発が可能になったこと、【2】開発した区域は宅地として扱い、宅地並みの緑化で良いこと、【3】宅地として開発してない公園部分は、そもそも、緑化のルールが無いこと、がわかってきました。大田区は、30年前、緑化調査で、緑が減っているのは、宅地の開発が原因。大田区の緑は、公共施設と公園が守っている。として【緑の担保性を高める意味で、其の拡充が望まれる】と総括しています。                 平和島公園を改良するための工事契約についての議案があがってきました。コロナでこんなに劇的に社会が変わろうとしている時に、公園の施設を移設したり、平らにしたりするのだそうです。なぜ、今?という気持ちと、公園に対する基本的な意識の違い、変化を感じ、議案に反対した際の討論をご紹介します。 . . . 本文を読む