裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

ついでの物語

2018年07月25日 21時59分06秒 | Weblog
「生命現象の誕生」ってものを突き詰めたくて本を読みまくってると、どうしてもこの手の話には、「生命の進化」までがついでについてくる。
ま、それはそれで面白いんだけど、自分がなにをするべきだったのかを忘れてしまうところが悩ましい。
エビって、動きが不自由そうだよね。
なんであんな形を選んだのかなあ。
その尻尾をおなか側に折りたたんで、カブトを背中側で甲羅とし、内臓をサンドイッチにして内側におさめたのが、カニなんだって。
おかげで、外郭のジャバラの節に置いてたエラの機能を一箇所に集約でき、きちんと地に足のついた生活(横歩きにはなったが)によって、ハサミまで洗練させることができたようだよ。
あと、巻貝ね。
あの空疎なクルクル巻きの貝殻は、最当初のアンモナイトの時期には、バラスト機能だったんだって。
つまり、海の中域(海面でも海底でもない、浮きも沈みもしない位置)に浮遊していられるように調整する装置だったんだ。
そこには敵がいなくて、エサも勝手にあっちからやってきてくれるんで、とても居心地がよかったらしい。
それがいつの間にか海底に居着くようになって、殻は持ち歩ける自分のすみかになり、外敵から身を守る城壁になり、美しい芸術にまでなってしまったんだね。
進化って不思議。
・・・つか、こんな面白いことに心を奪われないように、ちゃんと学びたかったことを見失わないようにしないと!

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
コメント
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