「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

水槽の魚の放電獺祭忌 谷口加代 「滝」11月号<滝集>

2011-11-10 06:28:56 | 日記
 松島水族館の電気うなぎの水槽を思った。津波で泥まみれ
になり、マンボウが死ぬなど大きな被害を受けたが、四月二
十三日に再開している。うろ覚えだが、神戸での療養を終え
て松山の生家に帰らず、夏目漱石の家に転がり込んだおりの
子規が鰻を食べて元気になった話を思い出した。その後に詠
まれた「柿くへば」を連想すれば、復活した命が放電光を放っ
ているようで面白い。(H)

2 コメント

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放電 (今村征一)
2011-11-10 15:16:46
もしかして電気鯰かもしれない。
獺祭忌との取り合わせが面白い。
そうかも知れないですね。 (博子)
2011-11-10 19:10:56
 電気鯰は最大350ボルトの電気を発生させる能力を持っていて、発電する魚としては電気鰻に次ぐ発電量の大きい魚だそうですね。ふふ、知らなかったので調べてみました。ナマズって思って読むのもおもしろいですね。

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