「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

でで虫に出合はぬままに星ひとつ 小林邦子

2021-09-19 04:32:56 | 日記
気が付けば一番星が出ている。雨催いの中、たくさんの用事を抱えて出掛けたのでしょう。動くか動かないのかわからないほどに、じいっとしている「かたつむり」の「静」に作者の「動」が思われた。「出合わぬまま」にと、雨を免れ、今は晴れた夜空という時間経過。帰路のゆっくりとした歩みに達成感の象徴のように「星ひとつ」、かな、と・・・。足元ででで虫も目を伸ばして同じ星を見ているかも知れませんね。忙しくてもバタバタ感がない「出来る人」。清楚で穏やかな印象の作者を知っているからかもしれないけれど、誕生日が同じなのに、私はガサツなのはどうしてなんでしょう。血液型かなぁ。(博子)

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