イーハトーブとは、宮沢賢治がふるさとの岩手県の風土を
もとに、心の中にまざまざと思いえがいていた夢の世界「ド
リームランド」のことである。
そのイーハトーブに旅した作者、その日は空が高くすみわ
たり、これ以上ないと思うほどの好天気の秋の一日である。
「まあ、どこまでも晴れていること」と思わずつぶやいた言
葉が、そのまま句となったのである。てらいのないこの「晴
れきって」が眼目でリズムを生み出している。一読して景が
よく伝わり作者の顔も見える。気分の良い作品となっている。
晴れきった青い天空と地上の白いそばの花。イーハトーブ
のそばの花は、ことに美しいのである。(庄子紀子)
もとに、心の中にまざまざと思いえがいていた夢の世界「ド
リームランド」のことである。
そのイーハトーブに旅した作者、その日は空が高くすみわ
たり、これ以上ないと思うほどの好天気の秋の一日である。
「まあ、どこまでも晴れていること」と思わずつぶやいた言
葉が、そのまま句となったのである。てらいのないこの「晴
れきって」が眼目でリズムを生み出している。一読して景が
よく伝わり作者の顔も見える。気分の良い作品となっている。
晴れきった青い天空と地上の白いそばの花。イーハトーブ
のそばの花は、ことに美しいのである。(庄子紀子)