「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

太陽をかゆがるやうにミモザの黄 成田一子

2021-05-10 04:07:57 | 日記
二月から四月にかけて黄色の花を総状に三十個ほどつけるミモザ。丈は十五メートルにもなる。陽の光にふんわりとまぶしい黄色のポンポンのような花を咲かせるミモザは、近くで見ると一つ一つが繊細で光の粒のようです。もぞもぞと動いていたのでしょうか。「かゆがるやうに」と描写されて、「黄」と言う色に焦点を絞りながらその可愛らしい花の形状に目を向けさせる作りになっている。青空との色の対比も美しい。(博子)