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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

気象庁・専門家とも大地震を予測。貞観地震から仁和地震に至る年表再掲。(妻女山里山通信)

2011-11-20 | 歴史・地理・雑学
■巨大余震「M7級」…1カ月以内に起きる可能性は、約15%。(気象庁:11月18日発表)

 気象庁は18日、東日本大震災で今後1カ月間にマグニチュード(M)7以上の余震が起きる確率を約15%と算出し、地震予知連絡会(島崎邦彦会長)で報告した。
 余震の回数は減ってきているが、同庁や予知連は、引き続き余震に対する注意を呼びかけている。
 気象庁は11月15日から12月14日の30日間に余震が起きる確率を計算。M7以上の地震が1回起こる可能性は13・9%、2回起こる可能性は1・1%だった。
 気象庁によると、過去約10年のデータをもとに、周辺でM7以上の地震が起こる確率を計算すると約2%で、今回の数字は6~7倍に相当するという。[引用元:zakzak]

■大震災“的中”の博士「関東近海でM9」と警告! その恐るべき根拠
 「4月からの積算で、すでに20万分を超えている。マグニチュードが9レベル、震度だと最も強い揺れ(震度7)が発生する危険性を示している。海域なら大津波の発生もある」北海道大地震火山研究観測センターの研究支援推進員、理学博士の森谷武男氏
 詳しくは元記事を参照してください。

■貞観・仁和大地震から予想される重大なこと。

 今回の「東北太平洋沖地震」は、約1000年前に起きた貞観地震と酷似しているといわれています。貞観地震の時にも、地震や津波以外に、火山の噴火やさらなる大地震に三度も見舞われました。今回も、これで終わりとは到底思えません。すでに警告されていますが、充分な心構えと準備が必要です。以前の記事で掲載したものを再編集してアップします。地球46億年の年齢からすれば、1000年なんて瞬きの一瞬。ましてや富士山噴火から貞観地震、仁和地震までの23年なんて何をか言わんや。

■貞観地震から仁和地震年表(日本三代実録興味のある方は、左のサイトを参照されたし。漢文ですが、よく見て行くと官位授与の記述が多いので、それを除くと地震頻発が分かります。

貞観(じょうがん)859年-877年。清和天皇、陽成天皇。
元慶(がんぎょう、げんけい)877年-885年。陽成天皇、光孝天皇。
仁和(にんな)885年-889年。光孝天皇、宇多天皇。

•貞観6年(864年)富士山噴火(貞観大噴火)
•貞観10年(868年)7月8日、播磨国(兵庫)で地震。
 官舎、諸寺堂塔ことごとく頽倒の記述。前年から引き続き、毎月のように地震があった。
•貞観11年(869年)貞観地震(東北)と貞観津波が発生。
•貞観13年(871年)鳥海山噴火。
•貞観16年(874年)開聞岳噴火。
•元慶2年(878年)相模・武蔵地震(関東地方)伊勢原断層の活動によるM 7.4の大地震
•仁和3年(887年)仁和地震(南海地震、M 8.0~8.5。東海・東南海との連動説も)。
 八ヶ岳が突然水蒸気爆発をおこし崩壊。千曲川・相木川を堰き止めて“大海(南牧湖)”や“小海湖”を造った。
 天狗岳と硫黄岳の東側斜面が大きく崩れた跡が今でも見られる。
•仁和4年(888年)大海が決壊し、善光寺平までその被害は及んだ。


 富士山噴火に始まり、阪神大地震、翌年東北大地震と大津波。噴火が続いて、阪神大地震から9年後に関東大地震。9年おいて南海・東南海大地震と続きました。約20年の間に大地震や大噴火が連発したわけです。特に東北大地震の後に関東大地震が起きたのが気になるところです。今回もそれが予想されています。さらには東海・東南海・南海大地震につながる可能性もあるわけです。このような状況のなかで原発を稼働するのは、狂気の沙汰としか思えません。日本が滅亡します。

●写真は、妻女山(旧赤坂山)展望台側にある善光寺地震〔弘化4年(1847)〕の供養塔で、善光寺平を見渡す場所にあります。ちょうど善光寺の御開帳で賑わっていたこともあり、死者総数は8600人余り。新潟の高田から長野、松本まで広範囲に甚大な被害をもたらしました。石碑は嘉永二年(1849)建立。文字は松代長国寺住職、圭白師。なぜ善光寺から遠くここに供養塔があるかというと、松代藩はここが古代からの神聖な斎場であったことを知っていたからと町史には記されています。
 この妻女山一帯は、古代科野国の古墳・土口将軍塚古墳や斎場山古墳(旧妻女山山頂の円墳)・堂平積石塚古墳群などがあり、斎(いつき)なる場、ゆにわともいうように祭祀を行う神聖な場所だったのです。この供養塔がある場所も、土口村誌には赤坂山古墳と記されています。謙信の布陣はずっと後のことです。

 11月になっても暖かく雨量が多いのでキノコが出ています。明後日はムラサキシメジの話をアップします。キノコの汚染と除染の話も再掲予定。栽培キノコについても。

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★妻女山(斎場山)について研究した私の特集ページ「「妻女山の真実」妻女山の位置と名称について」。「きつつき戦法とは」、「武田別動隊経路図」など。このブログでも右下で「妻女山」でブログ内検索していただくとたくさん記事がご覧いただけます。

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