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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

今や幻の少納言小豆・無農薬無化学肥料。限定発売!(妻女山里山通信)

2008-10-02 | 男の料理・グルメ
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 信州は久しぶりの晴天、小豆の収穫をしました。小豆は粒の大きい大納言ではなく、より味のいい少納言です。しかも無農薬無肥料。除草剤も使っていません。写真のキノコは、その小豆の下に生えていた、おそらくムジナタケだと思いますが、これこそが無農薬の証です。胡麻についていたシモフリススメの大きな芋虫もたくさんいました。なお、ムジナタケは、ナスと油味噌にすると美味しいそうです。

 写真は、妻女山の麓にある少納言の畑。川式(川敷)という小字にある御榊下(おさかきした)という名前の畑です。これは、江戸時代に千曲川が妻女山へ向かって流れていた頃に、洪水の水が村に来ないようにと榊の神木を植えたことからついた名称です。昭和30頃までその大木があったのですが、リンゴの栽培に伴って病気が榊の木を媒介に蔓延することを恐れて、残念なことに伐採されてしまいました。今は地名だけが残っています。千曲川流域では、洪水予防の祈願に榊の木が植えられたところが各所にあるそうです。

 今や小豆は中国産が殆ど。加工されて入ってくるので、豊かな風味はありません。安全性の問題もあるかもしれません。国産の小豆でも丹波や北海道産も殆どが大粒の大納言です。糖度が高く実割れしないので加工や調理が楽です。大納言も美味しいのですが、やや大味。それに比べて少納言は味が緻密で小豆(しょうず)と呼ばれ、特有の豊かな風味や味があります。

 関東では、赤飯にササゲを使いますが、少納言は煮ると皮が破れやすいので武士が嫌ったとか。しかし、風味は少納言の方がずっと豊かだと思います。これで作るおはぎやぜんざいは、絶品です。桜餅にあんパンもいいですね。深い味わいが楽しめます。

 ただ、小粒で収穫が大変なのと、実割れするなどの理由から、現在ではあまり流通していません。特に無農薬無肥料となると、ほとんど無いと思っていいでしょう。昔は赤いダイヤと呼ばれ、投機作物の代表だった小豆ですが、和菓子の衰退や、お月見など伝統行事をしなくなったことなどで消費量は昔とは比べものにならないようですが、近年は五穀米に入れたり、自然食の見直しなどで、再び注目されているようです。

 この少納言は、自家用に作ったものですが、思いの外収量がありました。ご希望の方がおられれば、お分けしたいと思います。但し量に限りがあります。
●無選別で1キロ:1500円 (最後の5キロになりました。5キロ7500円でお分けします。ゆうパック送料別。今なら無農薬無化学肥料の白ゴマ黒ゴマと名産の長芋をおまけにつけます。無くなり次第今期分は終了です。今年の分は、9月下旬からの販売となります。このブログでお知らせいたします。)
無選別です。だれでもできる簡単な選別方をお教えいたします。

料金先払いでお願いします。
ご注文やお問い合わせは、contactコンタクトのページからメールでお願いします。
◆申し訳ありませんが、現在は販売をしておりません。

 新信州郷土料理は、MORI MORI RECIPE(モリモリ レシピ)をご覧ください。山菜・キノコ料理、内臓料理、ブラジル料理、エスニック、中華の込み入った料理などの「男の料理レシピ集」です。特に本格的なアンチョビーの作り方を載せているのは、当サイトだけだと思います。手作りオイルサーディン、手作りベーコンもお薦めです。

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1 コメント

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無線別 (MORI MORI)
2008-10-03 16:46:44
無線別についてのお問い合わせですが、葉のかけらや虫食い、形の悪いもの(味に変わりは無し)が混ざっています。少量ならばこちらがお得です。発送は、少量ならば10月中旬ですが、今年採取の分は、天日乾燥などの関係で、1月以降になります。
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