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信州松本からの投稿(2004年11月11日~)

我が家の松本弁 「かいや」

2014-10-17 | 我が家の松本弁
我が家の松本弁 「かいや」
「かいや」は「かやぶき屋根の家」の意。

かいや(茅葺き屋根の家)
安曇野市で撮影した「かいや」です。






例文

※秀吉と母親の会話

母親 「ひでよし、ちょっと あぶらや(注1) い このたまごを
     とどけに いって きて くりや。」
秀吉 「えー たまご こんねに もってくだかい。」
母親 「あー。
     じじが うんと せわんなった うち だだが
     そこの おじっさまが どうも からだの ぐえーが 
     よくねーって きいたで たまごでも たべてもらって
     せい つけて もらうだわ。」
秀吉 「そーだだかい。
     そんじゃー いってくるけどせー
     あぶらやって どのあたりに あるだい。」
母親 「なんだ おまえ いった こん なかっただか。
     いいかー うちの めーでの みちを
     まっすぐ きたへ むかって すすんでいきゃー 
     でっかい すぎのき が みえてくるで
     その すぎのきんの さきが じゅうじろに なってるで
     そこを みぎに おれて さんけんめの かいや の うちだで
     すぐ わかるずら。
秀吉 「あーい そんじゃー いってくるね。」
母親 「おー たのむな。
     たまご おとして わらねーよーに するだぞー。」
秀吉 「あーい。」
    
(注1) 「あぶらや」は屋号。




例文の標準語(?)訳

母親 「秀吉、ちょっと油屋へこの卵を
     届けに行ってきてください。」
秀吉 「えー 卵をこんなに沢山持って行くのですか。」
母親 「ええそうですよ。
     おじい様がとてもお世話になった家なのですが
     そこのおじい様がどうも体の具合が 
     良くないと聞きましたので、卵でも食べていただいて
     精をつけていただこうと思っているのですよ。」
秀吉 「そうなのですね。
     それでは行ってきますけど
     油屋さんはどの辺りに有るのですか。」
母親 「なんですか、あなたは行った事が無かったのですね。
     良いですか、我が家の前の道を
     真っ直ぐに北へ向かって進んで行くと 
     大きな杉の木が見えてきますが
     その杉の木の先が十字路になっていますので
     そこを右に折れて三軒目の茅葺き屋根の家ですから
     直ぐ分るでしょう。
秀吉 「分かりました。それでは行ってきます。」
母親 「えー、お願いしますよ。
     卵を落として割らないようにしてくださいね。」
秀吉 「はい、わかりました。」
    







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