「とこば」は「床屋」の意。
例文
子供 「とうちゃん とこばい いってくるで
おかね おくれや。」
父親 「こどもは いくらだったいなー。」
子供 「こんまえいったときゃー 100円 だったじー。」
父親 「そうか そんなら 110円も もってきゃー
だいじょうだな。
ほれ じゃー これもっていってこい。」
子供 「ほじゃー いってくるね。」
例文の標準語(?)訳
子供 「お父さん 床屋へ行ってきますので
お金を下さい。」
父親 「子供の散髪料は幾らだったでしょう。」
子供 「前回行った時は100円でしたよ。」
父親 「そうですか。それなら110円程持って行けば
大丈夫ですね。
それではこれを持って行って来なさい。」
子供 「それでは行って来ます。」
※「とこば」は最近ほとんど使わなくなっています。
私は散髪屋(サンパッチャ)と言います。
せっかちな地方なのか、短く言おうとする傾向があると思います。
松本でも標準語を短くする傾向があります。
冬場の寒さが影響している事もあるのかもしれません。なにしろ寒いですから。
反対に言葉を足して長くなるものもあります。
「おいしそう」が「おいしさそう」になります。