徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

清水エスパルス・フォーエバー

2010-03-25 00:24:32 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
<弊クラブと親交の深かったJリーグ登録フリーランスの大場健司様(享年43歳)が、平成22年3月24日(水)午前6時50分にご逝去されました。ここに謹んでお知らせいたします。>(清水エスパルス公式 3月24日付

<既にエスパルス公式サイトでご存知の方もいらっしゃると思いますが、このサイトの主宰者である大場健司さんが、3月24日、急逝されました。私たち事務局スタッフも突然の知らせに驚いています。今年はエスパルス集大成の1年として、エスパルスの選手、監督、スタッフの方々、大場さん、そして、ご覧頂いている皆様とともに、喜びを分かち合いたい、そして、優勝したあとの大場さんの記事を読みたい、と心から願っていた矢先の出来事でした。>(Sの極み 3月24日付)

ちょうど12時を過ぎた頃に吉沢康一さんから連絡を貰った。フリーライターの大場健司さんが急逝されたという。

直接の面識はほとんどない。2、3回ほどメールでのやり取りをしたり、一昨年か昨年の魚町稲荷での必勝祈願で声を掛けたことがあるぐらい。それでもオレと清水エスパルスの間にはいつでも大場健司という男がいたのは間違いない。
彼はエスパルスにとっては暗黒時代とも言える頃に個人で<Sの極み>という情報サイトを立ち上げ、ほぼ連日更新し続けた。オレは毎日、毎日、毎日、毎日、欠かさずそれを読んだ。
そしてエスパルスは数年の暗黒時代を脱し成長期を経て、今ひとつの収穫期を迎えようとしている。
今年こそいけるよ、大場さん、そんなに厳しいこと書かなくたって大丈夫だよ。
それなのに大場健司はいない。いなくなっちまった。タイトルを獲得した健太エスパルスをレポートすべきジャーナリストであり、サポーターの大場健司はもういない。
それは同じサポーターとしてどれだけ寂しいことだろう。

神楽坂の打ち合わせが終わってから錦糸町の酒場に入った。
カウンターに座ってひとりで飲んでいたら、店のオネエチャンが厨房に向かって言う。
「○○さんの奥さんのお姉さんがひとりで店に来てカウンターに座って……泣いてましたよ」
酒場にひとりで来るようなのってそんなのばっかりかよ。
思わず笑っちまった。感傷的な気分は吹き飛んだような気がした。

軽く酔っ払って家に帰ってから、エスパルス公式サイトと<Sの極み>で本当に、嘘じゃなくて、一週間前のエイプリルフールでもなくて、正式に訃報が報じられていて、泣いた。
同世代で、静岡で同じような風景を見ながら成長し、エスパルスをサポートした男の死を心から悼みたい。<清水エスパルス・フォーエバー>という言葉は彼の死にも捧げられるべきだ。

健太エスパルスの軌跡を描いた本は大場さんが書くべきだとずっと思っていた。大場さんにもそう書いてメールを送ったのを思い出した。
俺たちの物語はまだこれから始まるんだけどさ。
本人は死んだなんて思ってないかもしれないけれども、悔しいよね。

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