徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

ハゲるということ/「ハゲレット」

2006-05-31 17:19:48 | Movie/Theater
シアターテレビジョンで鈴木聡脚色/近藤芳正主演の『ハゲレット』(紀伊國屋ホールで3月~)。ハゲというのは、ほとんど物語の掴み、設定なのでそれほど重要ではないと思われる。
ハゲだから悩むのではなく、悩むからハゲなのだ。
ということで、この舞台はシェイクスピアの『ハムレット』の太い部分は忠実に描きながら、思考停止の時代に考え続けること、悩むことの困難さをテーマにした、かなり現代的というか、日本的というか、今日的なメッセージを発している。脚色も演出もキャストも面白い。笑えるし、怖いし、泣けるし。舞台で見なかったことを後悔した。

それにしても近藤芳正っていい役者だなあ……ということで彼の劇団「ダンダンブエノ」の新作公演『トリデ』も間もなく。

第2のおばちゃま

2006-05-30 04:10:04 | Sports/Football
山ほどサッカー関連番組が放送される中、日曜日に録画しておいた、セレソン専門のビデオジャーナリスト藤原清美さんが取り上げられたTBSのドキュメンタリー番組『夢の扉』を観る。タイトルは<スポーツ文化の素晴らしさを、日本を問わず世界に拡げて行きたい>。
この人はサッカー界の小森のおばちゃまになるかもしれんね。サッカーに対するイノセントと行動力という意味で。
ただあのアニメ声はどう考えてもズルいわw あれならコワモテも崩れる。

ナレーションはいただけない。<普通の記者が取材しない……云々>あたりもどうだろう(もちろんそれは藤原さんの言葉ではない)。テレビのたった30分のドキュメンタリーじゃステレオタイプにならざるを得ないのは仕方がないのだろうが。

レクイエムその後/板橋文夫×橋本信二

2006-05-29 03:13:52 | Music
gate oneでライブを撮る。今日のメンバーは凄いぞ。板橋文夫(p)、橋本信二(gt)、梶原まり子(vo)。ライブ前に板橋さんとマネージャーさんに撮影の確認を取る(取材の打診も)。
ほとんどリハなしだったそうだけれども、板橋さん、信二さんはそんなことも感じさせずグルーヴし続ける。そんな中、1stセットのまり子さんの歌が終わった瞬間、拍手の中いきなり板橋さんがカウントを始める。
「ブルース……ワンッツッ、ワンツースリーフォッ!」
いきなりブルースを弾き始める板橋さん、苦笑しながらついていく信二さん。終始このペースで進行していく、スリリングなセッションだった。板橋さんとは高校の同級生だというまり子さんも、今晩は一年前のレコ発の頃を思い起こさせるようにキレていた。
2ndセットの終盤、鍵盤に拳を叩きつけるような『ヘイ・ジュード』を弾き始める板橋さん。3月のオペラシティーの追悼コンサートの冒頭で演奏した一曲だ。本田さんの『ヘイ・ジュード』はレコードでしか聴いたことがないけれども、gate oneの、あのピアノにいた本田さんを思い出した。そう思った時、信二さんが新しいフレーズをつけた。聴いていてちょっと反省した。板橋さんがこの曲を弾くのは、確かに本田さんへのレクイエムなのだろうけれども、もはやこれは板橋文夫と橋本信二のものでしかない『ヘイ・ジュード』なのだ。素晴らしい。
数ヵ月後の次回も楽しみっす(思いっきり小耳に挟ませて頂いた)。

20数年前、深夜の日本テレビで板橋文夫カルテット(トリオだったか?)のライブが放送されていた。その番組で板橋さんが、エモーショナルなオリジナル曲で観客の若い女の子を号泣させていた場面が忘れられない。あの時の、あの曲が何て曲だったのか思い出せないけれども、ちょっと探したい気分。

プラマイゼロ

2006-05-29 02:40:35 | 素日記
嵐のようなパンフの仕事が金曜日の夜にようやくひと息つき(いや、本当にひと息ついたのか微妙なのだけれども、そう思い込むことにした)、土曜日から日曜日は、久々に仕事のことを考えない週末。
フサイチジャンクも武豊もきっぱり切って、気持ちの良いダービーでした。目黒記念は外してプラマイゼロだけれども、まあいいか。
これから今週の仕込み。

時間

2006-05-26 03:45:34 | Works
某外国人向けパンフレットもいよいよ終盤。恒例のパターンだが、最後の最後になってまたもや写真に泣かされそうだ。明日(今日)は、いよいよオーラスの予定。この2ヶ月続けている画像検索したり、許可申請したり、アポ取ったり、さらに夜の取材用の資料を作ったり。

夜は、エレックレコードで加奈崎芳太郎さんの取材。門谷憲二さんの進行で、70年代のエレックレコードの時代から、最後は現在、未来のお話へ。「結局は俺の声が残ればいい」という、なかなかかっちょいいお言葉の数々。取材はビールも入って4時間近く続く。こちらの仕事もいよいよスピードが上がってきた。

取材後、神楽坂へ戻ってパンフレットの校正を受け取る。これからは時間との勝負。

gate four

2006-05-26 03:28:31 | Music
昨夜はツースリーで打ち合わせのあと、久しぶりにgate one。暴風に雷に洪水警報な夜だからこそ行く。メンバーは森田修史(ts)、橋本信二(gt)、安東昇(b)、大島洋(d)。「get happy」に始まり、本田竹広さん縁のメンバーばかりということもあるのか、本田さんオリジナルの「Cm&T」(これで合ってる?)など。何だかここんところ忙しすぎて、久しぶりにライブを観たような気がして酔いが回る。

今月末、仙台のビーブベースメントシアターなる会場で、まり子さんを中心にgate four(橋本信二、福田重男、小杉敏、セシル・モンロー)というバンドを編成し、ライブが行なわれる。共催に地元ケーブル局も入っていて、ライブの模様も収録・放送されるようだが、江東ケーブルテレビでも流してくれんかな~。というかせっかくなのでCD&DVDにできないものか。

結局この日は一時過ぎまで。ボトルを飲み切ろうと思ったが、相当酔いが回ったので断念。今度は日曜日の予定。

ナビスコ後

2006-05-26 03:08:50 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
健太「来週はゲーム形式でやろうと思っているので、どこか良い相手があればやりたいが、(ナビスコに)勝つことを想定してスケジュールを組んでいたので……。」(Sの極み 5月25日付け)

アレシャンドレ グラール選手 期限付き移籍にて加入内定のお知らせ(清水エスパルス 5月21日

Q誰のようなタイプですか?
健太「昔のマイケル・ジャクソンに似てると浦上が言ってた(笑)。」(Sの極み 5月25日付け)

ナビスコ予選敗退は本当に残念。もっとできる子たちなのに、あんまり悔しいんで、フクアリの外でソーセージ自棄食いしたですよ。予想以上にヴォリュームあったけど。
エスパルスニュースがリニューアル。こちらも、まだできることはあるでしょう。
巻頭コラムで<4大会連続でW杯出場選手を輩出した我らがエスパルス>。これ、Jでは横浜マリノスと清水だけなのだと言う。こじつけっぽいデータだが、目から鱗。これを伝統と呼ぶ。

終わらず

2006-05-20 03:17:31 | Works
いろいろと難航していた某パンフレットをひとまず入稿。
入江の予想通り、今週はパンフレット製作中心で忙殺され、微熱続きですっかり目も充血して真っ赤っかである。今週末はLBの原稿。来週こそは溜まった案件を動かさないと終わらない……。

でも日曜日は中継がないので、フクアリ行きますが。

「独占」返上希望

2006-05-20 03:04:59 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
ナビスコカップ予選も大詰め、Cグループの清水も土壇場で勝ち点を積み上げ、最高にシビれる状況でグループリーグ最終節を迎えた。
勝てばグループ1位で決勝トーナメントへストレートイン。
引き分けか負けならば同組の新潟の結果によっては2位の可能性もあるが、それも他グループの結果によるサバイバル。
とにかく勝てばいいんである。健太も当然、プレーヤーたちにそんな計算させないだろう(健太はものすごく計算するだろうが)。千葉は現状として巻(代表選出)、阿部(累積欠場)と大駒が落ちるとは言え、引いて守ることはできないチームだ。見ごたえのあるゲームが期待できる。
と思って、ナビスコカップを独占中継しているフジのHPを見てみたら……

<Cグループ第7日 アルビレックス新潟 vs サンフレッチェ広島 解説:風間八宏 実況:八塚 浩>(フジテレビ739

だって。
グループ1位、2位の対戦で、決勝トーナメント進出を決定するゲームである千葉対清水戦ではなく、新潟対広島戦を中継するというのは、一体どういう見識なのだろうか? 浦和戦を毎ゲーム、ライブで中継するのはパイの大きさから言っても仕方がないのかもしれないが、新潟戦を中継するのも、そんな論理からなのだろうか?(勿論新潟、広島ファンにしてみれば中継して欲しいのは当然だが) 担当者は、衛星放送でも地上波の論理で中継基準を設けているんだろうか。

ま、オレは、フクアリに行きますが。

作業

2006-05-18 00:36:53 | LB中洲通信2004~2010
渋谷のスタジオで奥村恵子さんの撮影。『ビバ・ラ・ムジカ』にも掲載された、奥村さんの撮影したアフリカの紙焼き写真をお借りする。
撮影後、外苑前の喫茶店で画像を受け取り、そのままひたすら作業。目途がついたところで神楽坂へ移動。いろいろお届け。

papa wemba et l'orchestre viva la musica『ceci-cela』『papa wemba et l'orchestre viva la musica』購入。

FPのこと

2006-05-17 20:50:55 | Music
PANTAさん曰くアカペラの可能性を拡げたという闘うアカペラグループ、VELVET PAWのセカンドアルバム『赤い月』到着。『Blood Blood Blood』、『ふざけんじゃねえよ』やピーズの『死にたい奴は死ね』までアカペラ化しているのだけれども、これは凄すぎ。一瞬パロディなのかと思えてしまうが、これがガチ。アカペラのイメージを超えてますね。

さて唐突にVELVET PAWのCDを注文したというのは、まだ聴いていなかったということもあるのだけれども、実はPANTAファンの心配の種である、所属事務所フライングパブリッシャーズの行方が、オレも心配だったのだ。PANTAさんはFPから事務所を移籍して、この春は舞台で俳優さんの仕事をしている。一体どうなっちゃってるんだろう……ということで探りを入れてみたのだ。
結論だけ。FPも石井さんも健在でした。現在模索中という新しいロックンロールカンパニーの動きに期待したい。

#43 ブックオフ社長(66)

2006-05-16 21:51:04 | 暴言・失言・珍言備忘録
「急成長した事業を、創業時からこれまでよく支えてきた」坂本孝ブックオフ社長(66)

<パートの主婦から社長に ブックオフ、橋本常務昇格>(北海道新聞 5月16日付け

 何とも夢のあるニュースじゃないか。急成長のベンチャービジネスに創業時から関わったパートの主婦が、ついに社長にまで上り詰めた……と思ったら、最後の一行にオチが。

<橋本常務はタレントの清水国明さんの姉。>

それって姉弟で支えていたんじゃ……。

代表

2006-05-16 08:11:30 | Sports/Football
代表決定。巻が選出されたことで発表は2002年よりも盛り上がったんではないだろうか。とにかく寿人、頑張れ。明日は頑張らなくていいけど。久保はそういう星の下に生まれたとしか思えない。本来ならば98、2002年に出ていなければいけないプレーヤーだったのだから。

テレビでは代表選手の記者会見や出演が繰り返し流されている。それにしても中継の最中、大黒は一体どこを見ているのだろうか。あの呆けたような顔を見るたびに笑える。

世良さん

2006-05-16 07:50:56 | LB中洲通信2004~2010
午前中に秋葉原で打ち合わせのあと、怒涛の勢いで資料を読み直しながら、三軒茶屋のミスターセラプロジェクトで世良公則さん取材。早めに事務所にお邪魔し、準備できたのでだいぶ頭の中も整理できた。
日本のポップミュージックの故郷・広島に生まれ(世良さんは福山出身だが)、日本のブルーズの故郷・大阪で青春時代を過ごし、ポプコンを経由してデビューし歌謡曲と日本語ロックの変革期にアイドル並の人気を誇った世良公則。「バンド」にこだわりつつも、デビューと同時にオリジナル・ツイストは解散、コンスタントにアルバムはリリースされながらも俳優として評価されるジレンマ、自らレーベルを立ち上げて新作をリリースする音楽への情熱など、この人にも時代の第一人者して語られるべきストーリーがある。予定を大幅に超えて2時間ほどお話を伺った。
7月号、巻頭ロングインタビューで掲載予定す。

つうかですね、資料として読んだYAHOO!オークション(Guitar Labo)にUPされている超ロングインタビューがバイオグラフィ的に詳細すぎて、インタビューやりにくいっての! デザイン的には比較するまでもないんですけどね~。

国技

2006-05-15 03:46:32 | Works
両国国技館前で某パンフレット用に撮影。
せっかくなので力士の出待ちをしている人たちに混じっていろいろと撮る。どう考えても近所のホームレスみたいな酔っ払いのオヤジ、力士の追っかけ、絵に描いたような相撲オタクみたいな青年……この青年は国技館の敷地内に勝手に入ったとかで警備員に罵倒されていた。注意じゃなくて罵倒。さすが国技。いろいろいる。
それにしても力士は細かなファンサービスにはしっかり対応している。大したものだ。これも、さすが国技。