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モバライダー mobarider

地球外生命からコンタクトがない理由は?

2016年02月07日 | 地球外生命っているの? 第2の地球は?
生命の進化を調べた研究で、
「若い惑星では暴走的な加熱や極度な低温化があるので、
  誕生した初期の生命は、多くの場合死に絶えてしまう」
という説が発表されました。

他の惑星の生命からコンタクトがないのは、
高度に進化する前に絶滅してしまったためだそうですよ。
地球外文明を探索するオーストラリア連邦科学産業研究機構のパークス電波望遠鏡。


惑星で起こる初期絶滅

宇宙には、生命を育めるような環境を持つ惑星があふれていて、
そこには生命体が数多く存在するはずだと多くの研究者は考えています。

でも誕生間もない生命体は弱く、
生き残れるほど急速な進化は滅多に起こらないと考えることもできます。

ほとんどの惑星の環境は不安定で、
生命を育める惑星を作るには、水や二酸化炭素などの温室効果ガスを調整して、
表面温度を安定させる必要があるんですねー

約40億年前の太陽系では、
地球だけでなく、金星と火星も生命に適した環境だったのかもしれません。

でも形成から10億年ほど経ったころ、金星は温室のように高温になり、
火星は冷蔵庫の中に入ったように凍り付いてしまいます。

もし金星や火星に、初期の微生物が存在していたとしても、
急速な環境の変化を安定させることはできなかったでしょう。

一方、おそらく地球上の生物は、
惑星の気候を安定させる重要な役割を果たしていると考えられます。

いまだに地球外生命体の存在を示す兆候が見つけられていないのは、
生物または知的生命体の誕生というよりも、
惑星表面におけるフィードバック・サイクルの生物的な制御が、
急速に起こることは稀だということと関係が深いのかもしれません。

「地球外文明が存在する可能性は高いのに、そうした文明との接触は皆無である。」

“フェルミのパラドックス”として知られている、
この問題のもっともらしい答えは、
今回の説にある初期絶滅が全宇宙的なものだということかもしれません。

もしそうだとすれば、宇宙にある化石の大多数は、
進化に時間がかかる恐竜や人のものではなくて、
死に絶えた微生物のものでしょうね。


こちらの記事もどうぞ ⇒ 生命に適した惑星の9割は、これから誕生するようです。


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